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北京波の新世紀映画水路コミュの「長州ファイブ」評

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今年度の劇場映画24(邦画12)
MOVIX堺? 
公開21日目 
観客8人

攘夷の嵐が吹き荒れる幕末期に幕府の禁を破ってイギリスへ命がけの密航を果たし、後に近代日本の幕開けに大きな足跡を残した長州藩の5人の若者、伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三の激動の運命を描く歴史ドラマ。主演は「NANA」「恋の門」の松田龍平。監督は「地雷を踏んだらサヨウナラ」「HAZAN」の五十嵐匠。
 ペリー率いる黒船の来航以来、尊皇攘夷の気運が勢いを増す幕末の日本。そんな中、西欧に人材を派遣し見聞を広め学問や技術を習得することが必要と説く佐久間象山の言葉に深く心を動かされた長州藩の若者、志道聞多。見つかれば死罪という国禁を犯してまでもイギリスへ渡りたいという聞多の情熱は、藩主の毛利敬親にも聞き入れられ、藩は密航を黙認するのだった。こうして、志道聞多と彼の情熱に突き動かされた山尾庸三、野村弥吉、伊藤俊輔、遠藤謹助の5人は、日本の未来のため、遥かなる異国の地、イギリスを目指して危険な航海に旅立つのだった…。(HPより)



攘夷の嵐が吹き荒れる幕末期に幕府の禁を破ってイギリスへ命がけの密航を果たし、後に近代日本の幕開けに大きな足跡を残した長州藩の5人の若者、伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三の激動の運命を描く歴史ドラマです。

 まず冒頭の「生麦事件」の場面に観客は引きずりこまれるであろう。インディペンデント映画とは思えぬ大名行列のシーンであると同時に、海岸線でのロケーションが絶妙だからだ。

とくに強風下での中間たちが煽られて体がスライドするのは一体どうやって撮ったのだろう?もしかしたらパント・マイムの達人を集めたのかしら。こういう最初っぱなからの意欲的な演出を見ると、ついつい応援したくなるですよ。
 
佐久間象山(泉谷しげる)の言葉に心を動かされた長州藩の若者・志道聞多(後の井上馨)。国禁を犯してまでもイギリスへ渡りたいという聞多の情熱は、藩主の毛利敬親(榎木孝明)にも聞き入れられ、藩は密航を黙認する。

こうして、志道聞多と彼の情熱に突き動かされた山尾庸三(松田龍平)、野村弥吉、伊藤俊輔、遠藤謹助の5人は、日本の未来のため、遥かなる異国の地、イギリスを目指して危険な航海に旅立つのね。

しかし真面目な真面目な真面目な映画で、これほど真面目な幕末映画は戦後随一じゃないかしら。

「ナンミン・ロード」「地雷を踏んだらサヨウナラ」「みすず」「HAZAN」「アダン」改めて書き出すと五十嵐匠監督の真面目さは一貫しているんだなぁ。

でもね、ロンドンに渡ってからの姿をきっちりと描いているのは好感大ですよ。こんな映画は本当ならメジャーが実際にやらないといけないもんでしょ。

金がかかってないのに、真摯な意気込みが映画を貫いているからみすぼらしくない!NHKドラマでももう少し面白おかしく作ると思うけど、骨太な覚悟だけは伝わってきて、清新さが観客を捉えてくるのです。

カネはかかっちゃいないけど、幕末ファンのみなさんには是非見てもらいたいです。

松田龍平やれば出来るんじゃん!

この映画のいちばん良くないのは題名です。この題名のために時代劇ファン、幕末ファン、オールド・ファン、すべてが引いてしまいます。でも彼らをイギリス人が「チョウシュウ・ファイブ」と呼んだことから来ているんでしょうが、それとこれとは別。

心底安っぽい映画に見られちゃいます。でもね、この映画、ちゃんとカネをかけたら、凄いいい映画になる。伊藤大輔で観たかった!

五人の長州藩士が一人千両で五千両も支払ってロンドンに死を懸けてたどり着くが、鉄道や蒸気船、紙幣など西欧文明に触れ衝撃を受ける。長州藩のために「生きている機械」となって帰るという目的が海外に出たことで藩のためではなく、日本という国家のために働かなければならないという使命感に燃えてくる。

映画は彼等5人が受けた衝撃を現在の観客が同じように受けるかに作られている。ということは成功しているということだよ。(★★★☆☆)

だが計画の立案者であった聞多(後の井上馨初代外務大臣)と伊藤俊輔(後の伊藤博文初代総理大臣)は長州藩の軍艦襲撃の報に国家存亡の危機と、急遽帰国してゆく。

簡単に長州で勤王の志士といっても高杉晋作や井上聞多(馨)とは違って伊藤博文は遅く士分にとりたてられたから金もない。みんなが座敷で飲んで騒いでいるときにも別の部屋で静かに待っていたという。

ある芸子が内緒で料理の皿と徳利を運んでくれたのだそうだ。初代総理大臣となった伊藤はもう老妓となったその芸子を指名して呼び感謝の弁を述べたそうである。

「長州ファイブ」にも小男の伊藤がロンドンの貧しい街娼を買うシーンがあったが、単独行動で庶民派なムードがちゃんと出ていた。

井上聞多を演じているのが北村有起哉。五人のなかの一人を演じているのが山下徹大。名優北村和夫、スター加山雄三の二世俳優たちだが、多分親同士の共演はなかっただろう。主演の松田龍平は言わずとしれた優作ジュニアであるから、三人の親同士の共演は絶対にない。

北村有起哉さんにはチケットが取れずに諦めかけていた劇団★新感線『メタル・マクベス』のチケットを知人を通して取っていただいた恩があるのでどことなく近しい感情がある。いい仕事を続けていって欲しい。

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