ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

生活保護者の集いコミュの渋谷路上生活者死亡事件 所持金わずか8円の女性が襲われた「22センチ」のバス停ベンチ〈AERA〉

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コミュ内全体

https://news.yahoo.co.jp/articles/201799b018f04efea29dc8060b2d435298649207

11月16日午前4時ごろ、路上生活をしていたとみられる大林三佐子さん(64)が、東京都渋谷区内のバス停で男に頭を殴られて死亡した。所持金はわずか8円。最終バスが通り過ぎた夜半に現れ、人目をしのぶように夜明けまで過ごしていた生活困窮者の女性が、なぜ暴力の標的にされなければならなかったのか。

【写真】事件現場のバス停に置かれた花束や飲み物

 警視庁は5日後の21日、母親に付き添われて出頭した近くに住む職業不詳の吉田和人容疑者(46)を傷害致死容疑で逮捕。吉田容疑者は物が入ったとみられる袋で大林さんの頭部を殴り、外傷性くも膜下出血で死亡させた疑いがもたれている。

■無抵抗の弱者を選んだ容疑者

 犯人の映像が現場近くの防犯カメラに映っていたこともあり、「スピード解決」は予測できたものの、今なお解せないのは容疑者の動機だ。

 吉田容疑者は逮捕時、「痛い思いをさせればあの場所からいなくなると思った」と供述。地域でゴミ拾いなどのボランティアをしていたと言い、「バス停に居座る路上生活者にどいてほしかった」などと話しているという。

 生活圏の「異物」を排除するかのような口ぶりには憤りすら覚える。だが、無抵抗な弱者を選んで制裁を科す心理や、いびつな「自己防衛本能」は吉田容疑者に限ったものではない、ということにすぐに気づかされる。路上生活者だけでなく、ネットやSNS上のヘイト、学校や職場でのいじめ、コロナ禍での医療従事者への差別や偏見、店頭やコールセンターで働く人々に浴びせる容赦ない暴言……。不安と不寛容がないまぜになった利己的な意識は既に私たちの日常を覆っている。

 理不尽としか言いようがないのと同時に、どこかで「心当たり」のある事件。そんな感覚をぬぐえないまま、容疑者が逮捕された21日夜、甲州街道沿いにある現場のバス停を訪ねた。

 じつは事件発生後、現場には数回足を運んでいたが、いずれも日中だった。大林さんがバス停を訪れていた夜間に来れば、生前の大林さんを知る人に会えるかもしれないと思ったのだ。

■甲州街道沿いの現場

 渋谷行きの最終バスは平日が午後10時44分、土日祝日は午後10時24分だ。この日、新型コロナの全国の感染者数が4日連続で過去最多を更新。東京を含む複数の都道府県でも過去最多を更新した。

 午後10時すぎ、新宿方面から甲州街道沿いを歩くと、ほぼ満員の客でにぎわう飲食店とがらんとした飲食店が対照的なコントラストを浮かべていた。現場のバス停付近にはほとんど飲食店がない。最終バスを見送ると、歩道を行き交う人はまばらになった。

 一方で、甲州街道の車の往来や、頭上を覆うようにそびえる首都高4号新宿線の高架の振動音は途切れることがない。人の気配が消えても都市の喧騒は続く。そのことが大林さんの安堵につながったのだろうか、とふと思った。

 午後11時すぎ。近くの飲食店の店主らしき男性が通りかかった。休業日だが、たまたま店に用があったという。この男性(43)に声をかけると、立ち止まって話してくれた。

「女性がここ(バス停)で夜を過ごしているのに気づいたのは夏ごろからですね。午前1時すぎに来て、朝5時ぐらいになったらいなくなります」

 コロナ禍が大林さんの生活パターンを変える要因になったのだろうか。

 男性は閉店から後片付けが終わって帰宅するまでの時間帯がちょうど、大林さんのバス停での滞在時間と重なっていたという。ただ、会話を交わしたことはない、と言った。

「静かに座っているだけ。たまにご飯を食べて、座ったまま寝る。電車の座席で寝るのと同じです。とにかく仮眠をとりたいという感じでしたね」

 半透明のビニール袋の中に入れた食料を素手でつかんで食べる様子が印象に残っているという。キャリーバッグは2種類。手ぶらの日もあった。

「暑いときはずっと同じTシャツ姿でしたが、最近は上着を羽織っていました。靴も最初はスニーカーだったのが、そのあとハイカットになって。いっけんホームレスには見えません。毎日来るからホームレスだとわかりました。最初の頃は事情があって夜だけ家にいられないのかなとも思いました」

 自宅といえるのかどうかはともかく、大林さんには別に生活拠点があったようだ。

 厚生労働省の実態調査によると、女性のホームレスは全体の約3%。夜間に性的被害に遭うリスクもある。大林さんにとってバス停はシェルター代わりだったのではないか、と思った。

■22センチのベンチで仮眠

 出頭した容疑者が「痛い思いをさせればあの場所からいなくなると思った」と供述していることについて、男性はかぶりを振りながらこう話した。

「あの人に対してどいてほしいと思うことなんてないでしょ。目の前にいてもまったく目障りじゃないですから。そもそもコロナ禍の今は特に、この辺は深夜に人はほとんど通らないですよ」

 夜明けまでの4時間。人知れず訪れ、人知れず去って行く大林さんは誰の邪魔にもなっていないと言う男性の言葉に深くうなずくしかなかった。

 大林さんが仮眠に使っていたバス停のベンチの奥行きは22センチしかない。ひんやりとする木製ベンチに浅く腰掛けてみた。背後の透明な仕切り板に背中を預けようとすると、腰のあたりに出っ張った鉄骨が当たって痛い。おのずと前かがみの縮こまった体勢になる。

 日中は20度を越えたが、深夜から明け方は一ケタ台の気温になった。すぐに足元から冷えてきた。このままだと確実に風邪をひく。1時間足らずで音を上げ、一晩を過ごすのは到底無理と悟った。

 足元にはイチョウの落ち葉がアスファルトの路面を彩っていた。目の前には無機質なビルの壁。入り口付近の天井に取り付けてある防犯カメラが犯行を捉えたのだろう。歩道の街灯には「TOKYO2020」のフラッグが寒風にそよいでいた。(文/編集部・渡辺豪)

※AERAオンライン限定記事

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

生活保護者の集い 更新情報

生活保護者の集いのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。