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翻訳家コミュの【質問】翻訳料金の計算方法について

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初めて投稿させていただきます。
私はスペイン語翻訳を学んでいまして、最近少〜しずつ実務翻訳を
手掛けるようになったまだピヨピヨのひよっこです。

先日、とある専門技術書の西⇒日訳の依頼を受けたのですが
翻訳料金の見積もり計算に悩んでいまして、皆さんのご意見を伺えれば幸いです。

技術書といっても大判の図解入り書籍で、ページによってバラつきはありますが
1Pにつき約1000ワード×全250ページとなかなかのボリュームです。

当初は、見積もりを「原語のワード数単価×文字数」で出そうと考えていたのですが、
新人価格ということで安めに見積もっても(1文字5円とか。。)
結構な金額になってしまいます。

これは「1冊グロスでいくら」で出すのもアリかなと考えているのですが、
書籍一冊の翻訳料の相場はどの程度なものなのでしょうか??
ボリュームや内容で千差万別なのは承知の上なのですが、
さっぱり検討がつかず困っております。

よく長編小説1冊で100万前後、なんて話は聞きますが、
これは一般的な例なのでしょうか?
もちろん今回の仕事でこの金額は到底無理ですが〜。。




コメント(15)

昨日、社団法人日本翻訳連盟が主催する翻訳祭で話をしてきたのですが、そこで出したデータの一つが、「ワード5円ではどうがんばっても生活保護並の収入さえも得られない」「ワード5円なら最低賃金のアルバイトをしたほうがマシ」でした。

全体ボリューム25万ワード。並みのプロがやって半年じゃ終わりません。プロでも手が遅い人なら1年かかるかもしれません。とはいえプロはプロ。それなりのスピードがありますし、それを毎日続けることもできます。しかし新人価格で5円を考えているというレベルの人では、それだけのスピードをそれだけ長期間、毎日つづられるとはとうてい思えません。1年では終わらない可能性、大です。というより、最後までできずに投げ出す可能性のほうが高いと私は思います。

  専業で食べているプロが厚めの書籍1冊10万ワードをやっても、
  途中、投げ出したいと思うことが何回もあったりするんですから。

仮に1年でできたとして……単価5円なら年間売上で75万円。経費などを考えたら、月収5万円というところでしょう。

ちなみに印税方式の場合、重刷されれば支払いが増えてゆきますが、最近は大半が初版のみ。重刷があったらボーナスというくらいのつもりで考えておくべきです。その初版印税ですが、原文2〜3万ワード(英語)で100万円なんてものもあれば原文10万ワードで10万円なんてものもあります。印税率と本の価格と発行部数で大きくことなりますからね。原文10万ワードで10万円なんて話だとどうやっても食べられないので、そういう案件を手がける人はきちんと高い単価の仕事で食い扶持を確保し、その上で「この本はお金にならなくても世に出すべき」との思いで翻訳したりしているようです。すごいなと思いますよ。私も書籍はカネにならんと思いつつやっていますが、そこまで思い切ることはちょっとできません。
★おじぞうさん
ご丁寧な返答を早々にありがとうございます!
そう、色々調べると書籍翻訳の報酬は印税方式が多いのですね。

今回の依頼については、じつは出版社でも翻訳会社でもなく、
個人からの依頼なのです。
この技術分野で生徒さんを持っている方なので
生徒向けに日本語訳が欲しい⇒「ゆくゆくは出版も…」という感じで、
印税計算ができるほど出版プランが具体的なわけでもなく…。

そうなると、やはり「翻訳料」という形で頂くのが現実的かなと
考えています。
やはり1冊グロス(それを何度かに分割するなど?)で
先方の予算感と相談してみるしかないですね。

しかしながら印税報酬の感覚など、勉強になりました。
ありがとうございました!

★Buckeyeさん
プロの現場からのご意見、ありがとうございます。
専業の翻訳、やはり甘い世界ではないですよね。

私も最初に書籍のボリュームをみて、正直冷や汗をかいてしまいまいたあせあせ(飛び散る汗)
お恥ずかしながら鍛錬を積んだプロの方のようなスピード感は
まだ身に付いていないので。。
幸い今回のケースは「時間がある時にコツコツと」的に
納期に余裕があるので、それならばと引き受けた次第です。
それでも全文を1年以内に仕上げられればいいのですけれど。

それにしても、書籍の翻訳専業で身を立てるというのは
本当に大変な世界ですよね…参考になりました。
>おじぞうさん、

ここのコミュニティにどのくらいいるのか、私にはまったくわかりません。知り合いの専業翻訳訳者が管理人をしているコミュニティなら、私が知っている専業翻訳者がそれなりの人数いるのが分かっていますが……こちらは今まで見かけた知り合いは1人、2人というレベルにすぎません。

翻訳だけで食べてゆくのは楽ではありませんが、実力さえあれば不可能ではありません。しばらく前に、そのあたりを分析してみたエントリーをブログに書いています。

「産業翻訳者の現実的な収入はどの程度か」
http://buckeye.way-nifty.com/translator/2009/06/post-892c.html

(↑)こんな感じで産業系ならそれなりですが、出版系だけで食べるのはきついですね。びっちりやっても自分一人がやっとというケースが多そうです。

>まりっぺさん、

まじめな話、この案件を請けられた場合、冷や汗が3カ月後、真っ青な顔に変わっていなければいいけどと思います。

作業の実時間で1日8時間をとったとき、1日に何ワード訳せるか、把握していますか? そのとき、自分がどのくらい疲れるものか(そのペースを年単位で続けられるものか)、把握していますか? そうやって一通り訳したものを最終的に仕上げるために、あとどれくらいの時間をつぎ込まなければならないか把握していますか? 自分のノーマルペースでこなしていったとき、どのくらいの期間でこの本を仕上げられるか、把握していますか?

25万ワード1年間という分かっていることから逆算で必要スピードを推測してみます。

1年52週、週5日作業をするとして、1日あたり1000ワード。そのペースで「仕上げ」なければならないわけです。仕上げにどれだけ時間がかかるかは人によって大きく異なりますが、一般に1日1500ワードくらいは訳していかないと1年で終わらなくなると思ったほうがいいでしょう。1日1500ワードというのは、中堅クラスのプロのスピード。「時間があるときコツコツ」なんてレベルの話ではありません。

まずは、1日、自分がどれだけ訳せるのか、試してみることをお勧めします。そのとき、1時間ではかって8倍なんてしないこと。駆け出し翻訳者の1日あたり処理量が少ない理由の一つが、8時間などの長丁場、集中力を保つことができないからですから。ふだんの生活に必要なことも全部した上でこれだけの作業を行い、一晩寝て、翌朝、頭の芯に疲れが残っている感じがするなら、今のまりっぺさんにはオーバーペース。1週間、2週間で続かなくなりますよ。逆にすっきり元気よく起きられるなら、そのペースで1カ月くらいはたいがいなんとかなるでしょう。それ以上は、人による差が大きいのでやってみないとなんともわかりません。

それからもう一つ。大量になっても質が安定するかしないかがプロとアマの差だともよく言われます。プロとして走り始めたとき、小さな案件はいいのに、ボリュームがちょっと大きくなるとガタガタになる人が少なくないという話です。今回はボリュームが「ちょっと大きい」ではなく「とても大きい」なのでそのあたりも大きな心配の種です。
>おじぞうさん、

そうですね、論文なんかでも間違っていたりしますから。式にデータを入れてみると結果が合わないとか。問い合わせると、データが古かったなんてオチだったりしました。

>> それで「単価」があがる訳ではありません

うーん、こういう言い方して理解してもらえるどうか、ちょっと心配ではあるんですが……

単価というのは「上げる」ものであって「上がる」ものじゃないと私は思っています。

誰だって、いいものを安く欲しいのが当たり前ですから、何もせずに単価が自然に「上がる」なんてことはありえません。だから、「自分はこれだけの仕事をする。だからいくらでなければ仕事はしない。自分に仕事をして欲しければいくら出してくれ」とやらないとダメなんだと思います。もちろん、料金を上げれば売りにくくなります。誰でも買ってくれるわけではない。だから、自分の仕事にそれだけの価値を見いだしてくれる相手を探す努力も必要になります。それなしに「上がらないかなぁ」と待っていても単価があがることはないわけです。

もちろん、努力したから見つかる保証などありません。なかなか巡りあわないというケースもあるでしょう。あるいは、それだけの価値を認めてくれる人が存在しない、つまり、仕事の質に対して価格設定が高すぎるというケースもあるでしょう。

確実に言えるのは、やってみなければ手に入らないということです。
Buckeyeさん、おじぞうさん

貴重なご意見ありがとうございます。
プロとして何年もお仕事されているお二人のコメントは、
時に私にはまだ恐れ多い(?)レベルですが、大変参考になります!

>Buckeyeさん
自分の仕事のペースを把握する…確かに至極重要なことですね。
駆け出しとはいえ、いざお仕事を引き受けたら
そんなのは言い訳になりませんしね。
自分の作業スピードや納期とのバランスを、今一度考えてみます。

>おじぞうさん
チームを組んで取り組むというのも一案ですね!
スペイン語翻訳者がなかなか周囲で見つからないのが悩みの種ですが…。
アドバイスありがとうございます。
まりっぺさん、

知り合いに何人もスペイン語翻訳者はいますが、みんな、スペイン語だけでは食べて行けず、英語とスペイン語の翻訳をしています。というか、英語が主体となっているようです。

料金は競争が激しい英語よりスペイン語のほうがいいので、スペイン語案件が入ればボーナスって感じでしょうか。

おじぞうさんも書かれていますが、人脈は大事ですよ。どんな仕事も最後は人ですから。いろんな意味で。
こんにちは、スペイン語翻訳者ですが、通訳や教師、コーディネーター、スペイン語と日本語の間の仕事をしています。

私がこのお話で気になったのは、その技術書を本から翻訳するんですか。
私は手作業、切り貼りをして、一番は何々と注意書きしながら、設計図などを 翻訳したことは昔はありましたが、今時、デジタル文書がないと
やはり翻訳作業的には能率悪いですね。技術書でしたら、図などあるだろうし、単なる翻訳だけではなくその数字や図形などの
入力は大変ですよね。

通常、私は一日の目標収入、その仕事がどれぐらいの時間でできそうかを天秤にかけて、料金を計算しています。文字数は重要ですが、ものによってはテキストをその言語らしさや目的によって適宜適応させることが必要です。
★おじぞうさん、Buckeyeさん
コメント遅くなりました!
そうですね〜、どんな仕事であれ人との繋がりは大事ですね。

同じくスペイン語翻訳者を目指す方と出会うべく、
私もセミナーやらイベントやらを見つけては顔を出すようにしています。
あとは時間が許せば、スペイン語を使えるボランティアに参加してみたり。

スペイン語のような多言語だと、会話レベルで楽しみたい方は多くても
翻訳というレベルまでを目指す方に出会う機会は
なかなか少ないようにも感じています。
まあ需要の問題もあるのでしょうが。。
英語と掛け持ちで関わっている方が多いのも納得です。

★tomokoarさん
コメントありがとうございます。
アルゼンチンにご在住なのですか!
私も昨年ブエノスやコルドバを訪れてアルゼンチンの大ファンになりました。

今回の翻訳については、まさにご指摘の通り、本(紙)から訳すのです…。
その道の職人さんがスペインで買い付けてきた技術書を、
お弟子さん達のために日本語に訳してゆくゆくは出版したいという、
まあちょっと特殊なルートの案件かもしれません。
図案はすべて線画のイラストなので、図形の入力等は免れそうなのですが。

1日のペース配分を考えるのは本当に重要ですね。
現在、納期・ボリューム・専門性をすべて天秤にかけつつ
見積りを相談している最中です。
ともあれ、貴重なアドバイスをありがとうございました!
★おじぞうさん
なんと、こんな時間にコメントが増えているので驚いてクリックしました!
私も未だ仕事中です、といっても翻訳ではなく本業の方なのですが〜。
もちろん未だ翻訳で食えるレベルではないので、
収入の基盤は本業の仕事で稼ぐしかありません。
(じつは広告のコピーライターでして、日本語を書く方が専門なんですあせあせ(飛び散る汗))。

500ページの翻訳とは、結構なボリュームですね!
お名前も載るとなれば、良いアピール材料になるのでしょうね。

ところで素晴らしいソフトのご案内、ありがとうございます。
原文がデジタルでないのは痛いなと思っていたところなので、大変助かります。
私は上記の通り、まったく畑違いの業界から(無謀にも?)翻訳の世界に
首を突っ込もうとしているので、こういったツールひとつとっても
知らないものがあって日々勉強です。
とはいえ仕事は個人的な勉強のためにあるわけでもないですから、
もし今回の仕事を引き受けることになれば、
曲がりなりにも自分の訳を商品として納品できるキャパが
今どれほどあるのか、シビアに自己判断を下さねばなと思っています。

応援のお言葉もありがとうございます。
現場のプロの方からそう言って頂けると、励みになります!

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