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キリストの証人たちコミュの第4章 孤児院の創立 その3

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次の日、朝早く起きて祈り、孤児院の為に新しい願いを捧げていった。
彼がまだ祈り終わらないうちに、ある一人の人が訪問した。

なんの為であるかと迎えると、3つの皿と12の金属製の皿、
一つの洗面器、一枚の毛布とを持って、それを寄付しようとして来たのであった。
ミューラーは神に感謝して、更に力づけられる為に祈り続けていた。

その時又一人の人が来て、身分不相応に50ポンドを寄付した。
この日は祈って与えられる事が多い日であったが、
彼はなお跪きながら「主よ、さらに多くを与え給え」と祈っていた。

夕方に12ヤードの更紗が与えられ、
一人の姉妹がその仕事のために仕えたいと申し出た。
これらの全ての賜物は彼にとってみな実に尊いものであった。

1835年12月18日には、また所有目録のうちに多くのものが加えられた。
一つの寝台、一個のひのし、8つのコップ台、一つのミルク鉢、一つの茶碗、
16のゆびぬき、5つのナイフとフォーク、6つのサジ、12の茶さじ、
4つのくし、2つの小さな卸などが与えられて、
全てはミューラーの目録のうちに入った。

この様に彼はただ神のみ請求し、
見えざる御手が動いて彼の必要を満たしつつある時に、
自らがキリストのものになり、キリストは神のものであって、
世界の万物は神の意志に従う彼に提供されている事を感じる事が深くなった。

その日また百ポンドを申し込んだ人が有るので、
それは多分富んだ商人かあるいは組合の頭取であろうと思っていたところが、
意外にもそれは身分の低い裁縫を職をする婦人であった。

彼女はブリストル市の敬虔な婦人で、誠に選ばれた神の愛し子であった。
彼の一週間の収入はわずかに3シリングと6ペンスに過ぎなかったが、
彼の父が死んで4800ポンドの資産を譲り受けた。
彼女は2人の兄弟と2人の姉妹とがあって、それを等分に分けたが、
彼の父は生前には酒飲みで、なんらの善い事もなさず、借財を残して死んだのである。

しかし、裁縫婦が自ら言うには「例え父は罪深くあったとしても彼は父である。
子がその負債を償うのは当然である。」と。
しかし彼女の兄弟も姉妹達もさほど信仰が熱心でなく、
この場合1ポンドに対して5シリングを払えばよいとし、
また貸し主も大方それを持って許したが、
彼女は力の及ぶだけ借りた額を支払い、
その残ったところは全部孤児院のために寄付したのである。

ミューラーはこのような人がこの多額を寄付するのは、
どういう動機によるのですかと尋ねた時、彼女は少しも誇張するところなく、
「主の御足の跡を追って祝福された御言葉に従い、
天に宝を積む事を願うのです」と答えた。

また、「主イエスはその血の最後の1滴までも私に与えたのに、
私が彼に百ポンドを捧げる事が何でしょうか、孤児院が建てられる為ならば
私が今後に於いて得る全てのお金をも捧げることを願います。」と言った。

彼女はこのように言ってなお貧しい人の為にといって、
他に500ポンドも残して行った。

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