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SF小説■携帯電話■コミュの第1話■届いた電話■5

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遡る事46分前
12時42分
「楓・・俺が誰かわかるな?寛だ!信じるよな!」
「何言ってるの?信じるも何もさっきから言ってるでしょ」
「うんうん。その場を離れろ!離れてくれ!早く!時間が無い!早く!」

「・・・何?何でよ。また、自分が遅刻したのに何か変な事を言って
ごまかそうとしてるでしょ。冗談じゃないわダマサレナイゾぉ!」
「バカ!違うんだよ!」
「バカとは何よバカとは!」
「・・・・・・・・」
「どうしたのよ!ナントカ言ってみなさいよ!」
「信じないかもしれないけど・・今なおまえのお通夜をやっているんだ。」
「げっ!悪い冗談!言っていい冗談とそうじゃないのとあるでしょ」
「俺の方がそう思ってんだ。死んだ人間から携帯がかかってきたんだからなっ!」
「ちょっとさあ。いいかげんにしてくんない?もう切るよ!」
「切るな!いいか!もういい!信じなければ信じなくていいから最後に聞いてくれ」
「き・急に深刻にならないでヨ」
「そっちは今6月13日の12時43分だな?」
「うっ・・うん」
「こっちは6月14日の同時刻の12時43分なんだ」
「えっ?どういう事?」
「訳はわからないが。兎に角、過去の楓の携帯と・・
まあ。楓にとっては、未来の俺の携帯と言ってもいいが。
それが何故か繋がったんだ」
「じゃあ・・今話してる寛は未来の寛?」
「そうだ。現在の楓と同じ時間を生きてる俺は、ルート4の道路上で
渋滞にまみれイライラしながらその場所に向かっている」
「イライラしながら・・」
「そうだ!そして、兎に角その場所に、3分後に黒いダンプが突っ込む。」
「それで・・私・・死んだの?」
「死んだんだ・・そして・・そのお通夜が今行われてる」

「俺の車を救急車が追い抜いたのが49分だったから
電話して3分後に救急車が到着すると仮定すると46分頃なんだ」
「ひええええ!!!!!!!!」
「すぐ逃げろその場所を離れろ!」
「それからよく聞け・・その日俺は色々あって遅れたが許してやってくれ」
「ん?そう・・分かったわ」
「それと、この場を離れたらすぐに救急車に通報!薬屋に飛び込んでオキシドールと
脱脂綿と傷薬と包帯を購入してまた戻って来い」
「何で?」
「後13分後には分かるよ」
「うん!」

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