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F昆にいましたコミュの【雑】童謡『黄金虫』の正体は!?

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コミュ内全体

野口雨情の童謡『黄金虫(こがねむし)』は有名ですが……歌われている虫の正体について「ゴキブリ説」があることを知ったのは、昆虫フォーラムの頃だったのではないかと思います。
最近、初めて読んだ『月刊むし』2010年6月号で【童謡"黄金蟲"はタマムシだ!?/枝重夫】という記事を読み、色々思うところを日記に書いたのですが、こちらでもちょろっとアップしてみます。

   *

[チャバネゴキブリ説]はメディアでもけっこう取り上げているようだ。
僕も興味がわいてきて、今日本屋で3冊の書籍を購入。本のタイトルと問題の部分(《》内に引用)を紹介してみたい。

『害虫の誕生──虫からみた日本史』(瀬戸口明久/ちくま新書/2009年)
《かつてゴキブリは豊かさの象徴だったという説さえある。群馬県高崎地方では、チャバネゴキブリを「コガネムシ」と呼んでいたという。「コガネムシは金持ちだ」という野口雨情の童謡で歌われているのは、この虫のことなのだ。(P.8)》

この本ではゴキブリ説の元になったとされる情報どおり、「チャバネゴキブリをコガネムシとよぶのは【群馬県高崎地方】」としている。野口雨情のふるさと(【茨城県磯原町】)ではない。しかしナゼか「野口雨情の童謡で歌われているのは、この虫のことなのだ。」とコギブリ説の誘導をそのまま引き継いでいるように思われる。
[タマムシ説]を唱える枝氏によると【茨城県真壁郡真壁町】では、ゴキブリではなく「タマムシ」のことを「コガネムシ」と呼んでいたとのこと。雨情のふるさとでも「コガネムシ」は「タマムシ」をさしていた可能性が高いという。

本書はNHKのテレビ番組(週刊ブックレビュー)でも紹介されたらしいので、これでまた浸透した気がする。
ちなみにOhrwurmさんのブログでも本書が紹介されていたが、黄金虫のネタには触れていなかった。

瀬戸口明久著『害虫の誕生-虫からみた日本史』:自然観察者の日常
http://ohrwurm.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-ed3d.html


『童謡の風景2』(合田道人/中日新聞社/2009年)
『黄金虫』を《切ない親の気持ち》という見出しで解説している。
《体長2センチくらいで緑色をしていて、光の加減で金色に輝いて見える。植物の葉を食う害虫だが、黄金色だから「黄金虫」と呼ばれるようになった。こんなところから"黄金虫が家にいると金持ちに馴れる"という通説が生まれた。
この歌の作詞家・野口雨情のふるさと茨城では、なんとゴキブリのことを「黄金虫」と呼んでいた。そうなると、ゴキブリが集まる家こそ金持ち…という話になってくるではないか…。実はそれがこの歌の陰に潜むものだったのである。
ゴキブリは家の中、特に食材の周りに出没することが多い。つまり食べ物のある所、すなわち裕福な家に集まってくるというわけだ。
歌が発表された大正時代は食べる物もない貧困者がまだ多かった。黄金虫がやってくるような裕福な家になり、子どもに飴の1つも食べさせてやりたい…という親の切ない気持ち、ないものねだりの欲望、憧れがこの歌の裏側には潜んでいたのだった。(P.54〜P.55)》

ここでは「野口雨情のふるさと茨城では」とコガネムシをゴキブリと呼ぶ地域がすり替わって(?)いる。前記『害虫の誕生』で紹介されていた内容(【群馬県高崎地方】では、チャバネゴキブリを「コガネムシ」と呼んでいた)が、「野口雨情のふるさと(=茨城)では」と誤誘導されてのことだろう。
[タマムシ説](月刊むし2010年6月号【童謡"黄金蟲"はタマムシだ!?】)を唱える枝重夫氏が野口雨情のふるさとの方言を調べた所、『筑波山麓の動植物の方言/動物編』や『水戸市の動植物方言/動物編』で、「タマムシ」のことを「コガネムシ」と呼んでいたという記述はあったが、「チャバネゴキブリ」を「コガネムシ」と呼ぶという記述はみつからなかったという。

本書は中日新聞社に連載されていたものをまとめた本だそうだ。新聞でチャバネゴキブリ説を知った人も多かったろう。
ちなみに、この著者は次の著書でもこのゴキブリ説を説いている。
『童謡の謎3』(合田道人/祥伝社)
『童謡なぞとき』(合田道人/祥伝社黄金文庫)
「カマキリの雪予想」ではないが、実はガセネタ(?/真偽の程は定かではないが)がメディアにとりあげられることで広まっているのではないか……という気がしないでもない。

ところで、この解説では、『黄金虫』の歌詞(水飴部分の解釈)について、
《子どもに飴の1つも食べさせてやりたい…という親の切ない気持ち、ないものねだりの欲望、憧れがこの歌の裏側には潜んでいた》
と評している部分も興味深かった。次に紹介する本と解釈が違い過ぎていて面白い。


『読んで楽しい日本の童謡』(中村幸弘/右文書院/平成20年)

《この「黄金虫」という童謡は、言葉の遊びを存分に取り入れて、聞いている人にも、その謎を解かせて楽しむという、実に洒落た作品です。笑い話というか、そういう、言葉の綾とか落ちとか、というようなものがあるのです。
第1連も第2連も、1行・2行は、まったく同じです。各連3行ですから、違うのは3行めだけということになります。その1行・2行は、「黄金虫は金持ちだ。/金蔵建てた、蔵建てた。」です。どうして、黄金虫は金持ちなのでしょうか。黄金色の羽をもっている虫ですから、黄金がある、つまり金持ちだ、といおうとしているのです。黄金虫だから、お金持ちに決まっている、というのです。そこで金蔵を建てて当然です。
しかし、第1連の3行目では、金蔵を建てたほどの黄金虫なのに、黄金色の「飴屋で水飴、買ってきた。」ということになるのです。水飴は、色は、黄金色ですが、その値段は、安いものです。金持ちなのに、安い水飴を買ってきた、といって、けちな奴だと、皮肉を込め、からかい、話の落ちとしているのです。第2連の、その部分は、「子どもに水飴、なめさせた。」と言ってバカにしているのです。
黄金虫は光沢の濃い金色で、名前も立派ですが、人間にとっては作物の葉や根を害する昆虫です。害虫です。カナブンともブンブンともいわれます。そして、何よりも、動物の糞や葉肉を食べるのです。
さらにここにいう「黄金虫」は、ゴキブリであるとも見られます。この詩のテーマは、風刺とひやかしとにあったのです。(P.101〜P.102)》

この本でも[ゴキブリ説]が紹介されているが、作品解釈が『童謡の風景2』の《親の切ない気持ち》とは全く違い、《風刺とひやかし》と断じている所に興味を覚えた。
本来なら「わかりやすい」はずの「童謡」で、これだけ作品解釈に差がでるということは、それだけ(金持ちであることを歌った歌なのに、突然登場する安価な)「水飴」の部分が(一見)ミスマッチだからであろう。

また、本書では「コガネムシ」について《作物の葉や根を害する昆虫です。害虫です。カナブンともブンブンともいわれます。そして、何よりも、動物の糞や葉肉を食べるのです》なんて、種類や生態についてゴチャ混ぜな支離滅裂ともとれる解説をしていて、さらに「ゴキブリである」とも言っているわけで……「どれやねん!」とツッコミたくなってしまったのは僕だけではないだろう。

こうしてみると、いろんな解釈がでまわっているのだなぁ……と改めて感じる。

僕はといえば、野口雨情の『黄金虫』については、[タマムシ説]を支持。
さらに、この作品は「玉虫厨子(たまむしのずし)」をヒントに「黄金虫の建てた金蔵」という発想から生まれたのではないかと想像している。

ちなみにこの件についてはYahoo!ブログの方にもまとめてアップした。
●童謡『黄金虫』の謎
http://blogs.yahoo.co.jp/ho4ta214/22904636.html

コメント(4)

 虫のことなどどうでも良いという人から見ればこんな話はどうでも良い話だと思いますが、野口雨情の童謡『黄金虫』の“黄金虫”が実際には何であるかということを深く考察された星谷さんの着眼点は素晴らしいと思いますし、その説にも説得力が感じられます。
 白状しますと、ぼくは深く考えないまま、“ゴキブリ説”を信じておりました。
 どちらの説というわけでもありませんが、「飴屋で水飴 買ってきた」がその前の「金蔵建てた 蔵建てた」とつながっているというところは、やはり違和感を感じます。
>>Ohrwurmさん

最初にゴキブリ説を知った時は「え〜っ!」と衝撃を受け、だけど「そうだったのか!」と信じていました。
一般民間人のブログなどでも、この話題はけっこうインパクトをもって書かれていることが多いようで。
虫に興味がない人でも雨情の『黄金虫』は子どものころから知っていた人は多いでしょうから、「え〜、子どもの頃からよく知っているあの人が、そんな人だったなんて!」という感じの驚きをもってこのネタは伝播している感じがします。

初めて読んだ『月刊むし』に載っていた「タマムシ説」で、再び衝撃をうけ、色々検索しているうちに『害虫の誕生──虫からみた日本史』でもゴキブリ説に触れていることがわかり、この本は以前Ohrwurmさんがブログで書評を書いていたと思い当たりました。
Ohrwurmさんのブログを読み返して、ゴキブリ説を別にしても『害虫の誕生』は読んでみようかと思い立って書店へ行って……ついでに他の2冊も買ってしまった次第です。
(『「自然との共生」というウソ』もあったら買おうと思ったのですが在庫ナシでした)

雨情の『黄金虫』についてはホントのところ正体が何なのか気になって調べたり考えたりしているうちに、虫の正体とは別に、「金持ちの歌なのに、なんで最後に水飴がでてくるのか?」という疑問もわいてきました。
「作品」である以上、なんらかの作者の意図が働いていることは間違いないでしょう。
「金蔵建てた 蔵建てた」と「飴屋で水飴 買ってきた」の間にどんな関連があるのか……まだピッタリくる解答は得られていないのですが、日記に書いた解釈は「筋が通る」思考シミュレーションの1つです。
今更なんですが・・・。

私もコガネムシ=ゴキブリと聞いていましたが、ご紹介の説では、なぜか「チャバネゴキブリ」と種限定ですね。ゴキブリ一般の俗称なら分かりますが、小さくて目立たない、しかも寒冷地の一般家庭では見ることもないチャバネに、昔の人がわざわざ俗称をつけたとは考えにくいですが・・・?

普通に考えたら、野外でも見かけるヤマトゴキブリあたりが妥当な線だと思いますけど。
>>JGさん

僕もどうしてチャバネゴキブリなのか判らないのですが、30年以上前にゴキブリ説が登場したとき、すでに「チャバネゴキブリ」だったようです。

《月刊むし》2010年6月号の【童謡"黄金蟲"はタマムシだ!?】枝 重夫

で、枝氏が引用した元祖(?)ゴキブリ説について紹介している部分があるので引用します。

    *    *    *    *    *
石原(1979)の"コガネムシは金持ちでない話"の中には、次のような記述が載っている。"「コガネムシは金持ちだ。金蔵建てた、家建てた……」という野口雨情の周知の童話がある。(中略) 群馬県高崎地方では、屋内にいる、この薄茶色の虫(チャバネゴキブリのこと)を「コガネムシ」とよび、この虫がふえると財産家になれるといわれていた。(中略) 野口雨情は茨城県磯原町に生まれ、育ち、……(中略)」、すなわちチャバネゴキブリを歌にされたものである。(後略)"
    *    *    *    *    *

そして、レポートの最後の「参考文献」には──、

石原 保, 1979. 虫・鳥・花と. 226pp. 暁印書館, 東京.

と記されています。
ちなみに、枝氏が野口雨情の孫に、ゴキブリ説のことを直接たずねたところ、「生家では昔にはゴキブリはまったくみられなかったので、黄金虫はゴキブリではないと思う」と答えたそうです。

少年時代から昆虫採集に夢中になっていた枝氏(茨城県真壁郡真壁町)も当時は自宅やその周辺でゴキブリを見た事がなく、今より寒さが厳しかったそのころはゴキブリが生息していなかったのではないかと推察しているそうです。

どうも最初の「(チャバネ)ゴキブリ説」自体がアヤシイ感じですね。

これにゴキブリの卵鞘が財布に似ている──なんて後押し説が加わったりしてイメージが補強されて行ったのではないでしょうか。

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