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ACCEPT -Japanese Prog-コミュのKAIJAKU氏によるライナーノーツ −1

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 アクセプト「Dream of tree」について(感想)
                   2019.1.15 KAIJAKU

 シンフォニック・ロックに深く原点回帰したアクセプト。しかし、「ただのシンフォニックではない」と言うべきなのか。いやそれよりも、「シンフォニック・ロックとは、外形の様式美ではなくて、精神の深層に立つことのできる音楽なのだ」ということだろう。それを教えられた。
 以前よりもずっと成熟したヒサが、我が子を抱きしめ、そして空を見上げながら人類を抱きしめている。全身全霊を込めて歌っている。かつてヒサは、人生の迷い子であり、孤独な放浪者だった。しかし今、我が子と歩む人生を得て、しっかりとした基盤を見出した。そこに立って、我が子を守護する立場となったヒサは、同時に多くの弱き者、かつて自分がそうだったような虐げられた者たちに対して愛情と共感を注ぐ。
 「Taiji」の頃から懐胎し萌芽していた慈悲のような思いが、時を経て育ちつつある。音楽の中で、人々の悲しみ、怒りが歌われ、それがやがて清澄な優しさに包まれていく。どうしようもない矛盾や葛藤は収まりそうにもないが、それでもそうしたものを抱えたままで、慈雨に暖められ、雲海の中から差し込む光に包まれていく。
 私は芸術家にとって大人になってしまわない方が良い場合も多いと思う。世俗のしがらみにまみれてしまうと、眼が濁り、感性が鈍磨する。精神の奥底まで潜り込んでいけるような透徹したまなざしを失ってしまう。
 しかしヒサの場合は、迷い子だった長い時代こそ昏迷だったのだ。その薄暗がりを抜けて、今は清明な大気の中で、更に感性を研ぎ澄ますことができているようだ。
 今、ここにいてそのままで天上の至福だということを真に感じ取ることができるようになるまでには、どれほど辛い苦難の道をくぐり抜けなければならなかったかということを思う。本作ではヒサは、息子が見た「木の夢」に包まれていて、美しいジャケットにあるような幻想と、現実の地上に降る恵みの雨に清められているのではないだろうか。

1 組曲「Earth」
 歴史や社会を見渡しながら、自分自身の辿ってきた道も見つめている。
 ,垢阿縫疋薀爛垢入り、きれいなメロディーの透明感のあるヴォーカルが出てくる。ベストな曲が1曲めに配置されているが、これは戦略的にも効果的。バックの空間を覆うキーボードに乗せて、泣きギターが伸びやかだ。シンフォニック・ロックの理想形。歌詞も叙情的で、ラブソングなのかと思うが、そうではなくて社会に対する問題意識が込められている。
◆.團▲里紡海い洞間を占めるキーボード。そしてメロディアスなヴォーカルが始まり、語りかけるような英語に何の違和感もない。2分だけの短い曲だが、表現力は自在だ。ヴォーカルも複雑に表情を使い分けている。
 ナレーションのようなヴォーカルに導かれて、バックでは男女コーラス。途中無調的でアヴァンギャルドな部分を経て、技巧的なギターを含むハードな展開となる。ジェネシスのようにシアトリカルな展開の中に激動と怒りが渦巻いている。
ぁ|擦ぅぅ鵐好肇襯瓮鵐織襪世、夢のような通低音にちらちらと星のようきらめくキーボード。曲のタイトルから、この曲は、怒りの後の浄化を担う重要な曲だと分かる。
ァ.▲凜.鵐ャルドなインストルメンタル。ギターのようにひずむハードなキーボード。喧騒にかき消されそうなヴォーカル。そしてハードロック風のギター。アヴァンギャルドからハードロックに移行するところがすごい。ベースが唸り、シャウトするヴォーカルが憤りを表わしている。
Α,修靴萄討咼ぅ鵐好肇襯瓮鵐織襦2困笋さと遥かさを表わしている。アンビエントとシンフォが組み合わされて効果的だ。矛盾と葛藤がこの安らぎに癒される。

2 組曲「Rain」
 雨への感謝。水がなければ生命は育まれない。気象としての雨というよりも、水の巡りを大気と自分の中に感じているのかもしれない。
А.團▲里肇ーボードのソロ。オープニングにふさわしく、ひそかに雨が降るさまを彷彿とさせる。生ギターがたおやかにつま弾かれる。雨は冷たいのではなくて、暖かで優しいことを思い出させる。
─\献ターにコーラス。短い曲だが、主題がさらに広がり壮大な光景を展開する。生ギターの清らかな響きが印象的だ。アルバムは、アンビエントとシンフォニック・ロックの組合せで進行しており、次の組曲ラストはシンフォニックになる。
 ヴォーカルとコーラスが軽快で、イエス・タイプと言っても良いだろう。コーラスがヴォーカルをサポートして膨らませ、更にメロトロンの音が空間を包み込む。リズムが変わってキーボードの静寂部になり、そしてラストは雨の恵みを高らかに歌い上げる。

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