ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ホーム > コミュニティ > 音楽 > さだまさしの1曲1曲を堪能する会 > トピック一覧 > 『まほろば』と『晩鐘』を楽しむ

さだまさしの1曲1曲を堪能する会コミュの『まほろば』と『晩鐘』を楽しむ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コミュ内全体


ことによると『まほろば』のライナーノーツにあったのかもしれないが
私は『まほろば』の続きが『晩鐘』になった気がしてしかたありません。
ご存じのようにどちらの曲も比喩が多いのですが、逆にどんな解釈でも可能にしていると思います。
曲の発表順番は逆ですが、両方の歌をつないで『晩鐘』を中心に私が物語を描いてみます。
つたない文章ですが、よろしくお願い致します。

-----------------------------------------------------
『風花が ひとひら ふたひら 君の髪に舞い降りて』

晩秋、どこか遠くの山に積もった雪が舞いあげられ粉雪となり、青い空から君の黒い髪に舞い降りて美しく輝いている。


------------------------------------------------
『そして紅い唇沿いに 秋の終わりを白く縁取る』

寒さと僕を傷つけずにうまく伝えられるだろうかという不安と緊張で君の頬はますます白くなり、紅い唇が引き立っている。それは、まるで最後の言葉を際立たせようとしているようだ。


------------------------------------------------
『心変わり告げる 君が痛々しくて 思わず言葉を遮った僕』
『別れる約束の次の 交差点向けて』
『僕の指にからんだ 最後のぬくもり』

ついに君は心変わりを告げはじめたが、君が痛々しくて、
「もう、いいいよ、あの交差点で別れよう」
との言葉に君は小さくうなづき、手をつないで黙って歩いた。


------------------------------------------------
『空に満月』
『結ぶ手と手の虚ろさに 黙り黙った 別れ道』
『馬酔木の森の馬酔木に』
  (以上 まほろば)

ほんの少し前だけど、奈良の馬酔木の森の時も同じ光景だった。あの時は、今後どうするかなど迷いながらいろいろ話をしたが、最後はお互い黙って歩いたよね。



------------------------------------------------

『寝ぐらを捜して鳴く鹿の 後を追う黒い鳥鐘の声ひとつ
 馬酔の枝に引き結ぶ 行方知れずの懸想文』
『川の流れは よどむことなく うたかたの時 押し流してゆく』
『帰り道』
  (以上 まほろば)

最初は君と出会った頃や楽しかった事を話していたが、暗くなるにつれて、色々な迷い 切なさ 今後の事などを話し最後は黙ったまま馬酔木の小道を歩いたよね。この時の言葉は、流されて消えてしまった。本当に暗くなり道に迷ったけど、だれかが枝に結んだ細くきれいな布を頼りになんとか帰ったよね。いや、そうやって歩いたのは別な所だったかも。


------------------------------------------------
『君を捨てるか僕が消えるか いっそ二人で落ちようか』
『例えば此処で死ねると 叫んだ君の言葉は
 必ず嘘ではない けれど必ず本当でもない』
(まほろば)

色々な思いを君は口にしたけど、君は自分から別れる事は考えてなかったと思う。そういえば「此処で死ねる。貴方はどうなの」と君は感情が高まったて叫んだよね。この極端な思いさえ、少しは心にあったので嘘ではない。けれど、自分の本心が判らないから、すべての言葉は絶対本心とは言えなかった。


------------------------------------------------
『川の流れは よどむことなく うたかたの時 押し流してゆく』
『日は昇り 日は沈み振り向けば 何もかも移ろい去って
 青丹よし平城山の空に満月』(以上、まほろば)
『別れる約束の次の 交差点向けて』
『まるで流れる水の様に 自然な振りして 冬支度』

人が恋し、悩んで、そして別れを悲しんでも、人生自体がうたかたであり、自然や川は淡々と時を刻んでそれを押し流してゆく。今、自然の摂理により、冬の寒さに備えて樹木は紅葉と別れている。ぼくらも別れを向かえようとしている。いや、みんな違う。そういう振りをしているだけだ。別れたくない。


------------------------------------------------
『哀しみが ひとひら ふたひら 僕の掌に残る
 時を失くした哀れ蚊の様に 散りそびれた木犀みたいに』

後悔と哀しみが1つ2つと残ってしまった。そう、僕は自から決断し君に告げる時を逸してしまった哀れ蚊だ。せめて、銀木犀のように花びら散らし風花になって君の黒髪に舞い降りたかった。


------------------------------------------------
『時の流れは まどうことなく うたかたの夢 押し流してゆく』(まほろば)
『眩暈の後の虚ろさに 似つかわしい幕切れ 
 まるで長い夢をみてた ふとそんな気がしないでもない』

ほんとうに君と過ごした楽しかったこと苦しかったこと悩んだことなどは、幻だったかもしれない。


------------------------------------------------
『僕の指にからんだ 最後のぬくもりを 覚えていたくて つい立ち止まる
 君は信号が待ち切れない様に 向う岸に向かって駆けてゆく
 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今 風が止まった』

交差点に近づくと、青信号が点滅し始めた。良かった、もう少し一緒にいられると思った時、不意に君は手を放し、さよならも言わずに駆けてゆく。浅黄色(あさぎいろ)の肩掛けを羽織った君は風に吹かれた銀杏黄葉に溶けて私の手の届かない所に行ってしまった。それは、もうこれ以上僕と一緒にいられない気持ちの表れの様だった。僕は、驚いて離された手をもう一方の手で胸の前で包み、指に残るぬくもりを少しでも永く感じていたくて つい立ち止まり、たった今 僕の時間が止まった。


------------------------------------------------
『遠い明日しか見えない僕と 足元のぬかるみを気に病む君と』(まほろば)


想えば、僕は一浪して21歳の大学生で研究や旅に没頭し大学院まで行くつもり。
そして君は2つ上。就職して1年後に結婚するとしたら5年後になるので君はもう28歳になってしまう。付き合い始めた時はこんなこと気にもしなかったのに君のふるさと奈良に行ってからおかしくなったよね。5年は君と同じ歳の従妹のよちよち歩きの子が小学生になる年月だから長いよね。



------------------------------------------------
『例えば君は待つと 黒髪に霜のふる迄
 待てると云ったがそれは まるで宛て名のない手紙』
 (まほろば)
『風花が ひとひら ふたひら 君の髪に舞い降りて』


 もしあの時、二人が遠く離れていたら、決断や思いを一気に手紙にしたためて宛名を書く段になって、やはり違うと新たな手紙を書き始める事を繰り返していたに違いない。だから、さっき言った事と今言っている事は必ず違っていた。あの時君は、「黒髪に白いものが混じるまで待つ」と言ってくれたが、どうするか迷っていた中の1つの思いで、答えでは無いし、次に話す内容がもちろん違うものになると頭では判っていた。でも、この言葉に僕は望みを掛けてしまっていた。そして、図らずも、今日まで君は待っていてくれたのかもしれない。


------------------------------------------------
『君は信号が待ち切れなかっただけ 例えば心変わりひとつにしても
 一番驚いているのはきっと 君の方だと思う』

そう、君は結婚への青信号が待てなかっただけなんだ。そして、他に好きな人が出来て僕に別れを告げるなんて、ついこないだまで思いもしなかった。この心変わりひとつだけでも十分僕以上に君は驚いていることだと思う。


------------------------------------------------
『浮浪雲 桐一葉』

僕は、風に吹きちぎられ、はぐれ雲になってしまった。
「はぐれ雲」といえば、「君の事を聞かれたら 一人旅だと笑います」という歌があったが今は笑えないし好きな旅にもでられない。本当に、「一人きり」になってしまった。おや、大きな落ち葉が舞い上がっている。そうだ「一人きり」より「桐一葉」の方が情景にあう。「浮浪雲 桐一葉」響きも語感も良いし。
桐は他の葉よりも落ち葉が早く散ると言われるが 僕達の桐一葉は、何時だったのだろう。奈良の時には、すでに僕達にとって大きなものが崩れ始めていた。「線香花火」いやそれは同級生の・・・・。


------------------------------------------------
『鐘の声ひとつ』(まほろば)
『晩鐘』(曲名)

え! 奈良では鐘の音を聞いたが、まだ、昼下がりのはず なぜ鐘の音が。そうか、今日は空が紅色(くれないいろ)に染まっている。 


------------------------------------------------
『銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今 想い出と出会った』

忘れていた別れを、銀杏黄葉の交差点でふいに思い出し浸っていた事に鐘の音で気が付いた。その時は出来なかった、奈良の思い出を手繰り寄せ、さらに「桐一葉」を連想するなんて、時の流れのおかげでほんとうに良い思い出になっているんだな。君もどこかで幸せに暮らしていれば嬉しいよ。

コメント(2)

追伸
『平城山の空に満月』の解釈ですが一つは前投稿にも書いたが人生はうたかただが天空はしっかりと時を刻んで同じ事を繰り返している事を示していると思います。もう一つは、ユーミンの歌にある「次の夜から欠ける満月より14番目の月が1番好き」にあるように、その時がピークで後は別れて行く、あるいは、恋は終りで次のステージに移るという事だと私は解釈してます。

舞台となった『春日山から飛火野辺り』は今は遊歩道が整備されたようですが、歌が作られた当時は『足元のぬかるみ』にあるように森の中の獣道のようだったと聞いた事があります。『馬酔の枝に引き結ぶ 行方知れずの懸想文』 は、前投稿ではぼかして書いてますが、道しるべのために枝に巻いた赤いテープを昔の人も迷いながら送った恋文を掛けたのでしょう。神社のおみくじを枝に結ぶように、恋文が結ばれたように比喩したのではないかと思います。
「満月」の解釈で「14番目の月」を引用しましたが、さだまさしの歌「飛梅」にある
 「登り詰めたらあとは下るしかないと
  下るしかないと気づかなかった
  天神様の細道」
も同じ意味だと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

さだまさしの1曲1曲を堪能する会 更新情報

さだまさしの1曲1曲を堪能する会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング

mixiチケット決済