ドイツ便りコミュのやっぱり、カーン

少し前の話ですけど、ドイツカップ決勝ですっばらしいセービングでバイエルンの優勝に貢献したオリー・カーン。好プレーをしても、何か問題を起こしても、やっぱりメディアが取り上げるのはオリー・カーン。今回も中心はカーンでした。

※　ドイツカップはバイエルンが制覇
実に手堅い試合運びでバイエルンが13度目のカップ勝者となった。スタメンにデミケレス、ハーグリーブス、サリハミジッチと3人のディフェンシブなMFを起用したマガト監督。前半は非常に見所の少ない展開だった。後半ゼ・ロベルトが入ってから少し動き出す。そして59分、そのゼ・ロベルトのCKをピサロが頭で合わせてバイエルン先制。そのまま試合を支配したバイエルンが逃げ切った。終了間際のフランクフルトのアマナティディスの同点チャンスはオリバー・カーンがすばらしい反応で左手一本でふさぎきった。カーンはこれで自身5度目のカップ制覇。歴代単独一位の記録となった。

・ベッケンバウアー、バラックにチクリ
「フィールド上をあのようにぶらぶらしているだけなら、ボール間際でする仕事がすくないだろう。今のようにプレーをしているなら、大きな成功はなしえれない。」
・ウリ・ヘーネス
「フランクフルトは何も失うものはない、という気持ちで戦ってきた。バイエルンは後半できる限りギアを入れるようにしたが、それがうまくいった。」
・サリハミジッチ
「前半はあまりよくプレーできなかったし、多くのチャンスを許してしまった。けどまたタイトルを獲得した。勝利で報いられるプレーは出来たと思う。タイトル獲得で一杯のめる。」
・オカ・ニコロフ（フランクフルトGK)
「僕たちは終了間際に同点に追いつくチャンスがあった。でもカーンはすばらしくそれを止めてしまった。」
・オリバー・カーン
「ベルリンでの決勝戦はいつも変わらずハイライトだ。終了間際には王者になるのに必要なひとかけらの幸運があったよ。これで俺達はまだどこのクラブもなしえていないダブルの防衛を成功させて見せる。」

※　カーン、世界最高の第2GK
ドイツカップ決勝のフランクフルト戦でカーンはあまり仕事がなかった。しかし終了2分前のアマナティディスのシュートをふさいだ数秒だけで、カーンはドイツカップ優勝の立役者になった。「あの時ボールは全く見えていなかった。自分でもどうやって止めたのかわからない。完全に本能のままだ。」とカーンは振り返る。フランクフルトGKのニコロフは「あれは彼以外には止めれない。」と脱帽。監督のマガトは「彼が正GKとしてワールドカップに出れないと知った時依頼、彼は完全に試合に集中し、高い安定性を示している。」とコメントし、DFのイスマエルは「彼はまた強くなった。」とコメントする。ドイツ代表は世界最高の第2GKを手にしたことが証明された。またフランクフルト監督のフンケルは「まだ最初の試合は始まっていない。まだなにが起こるのかわからないよ。」とコメントしていた。


※　カーン、フランクフルトファンを侮辱？
ドイツカップ決勝86分、カーンはセンセーショナルなセービングでバイエルン最大のピンチをふさいだ後、右こぶしを握り締めそれを天めがけて突き上げながら雄たけびを上げていた。このシーンをヘッセンラジオ局が見分。コメンターのルディ・シュマルツ・ゲッベルスは「世界レベルのGKはひどいマナーを持っていた。フランクフルトファンを侮辱したんだ。」とコメント。そのシーンを調べてみるとカーンがフランクフルトファンに向かって「このろくでなしどもが！」と叫んでいるように見える。カーンに聞いてみると「俺がそういったなんて信じられないな。もしそういったことをいっていたとしても、それは感情の高ぶりから出てきた言葉。それにフランクフルトファンめがけてっていうのもな。あの距離じゃどっちにしろ聞こえないだろ。思い出せないよ。」とコメント。



言ったかもしれないけど、
そのくらいは見逃してあげましょうよ。
感情が高ぶって、興奮してたら、
気がつくと何かを口走ってたりするじゃないですか。
誰に対して言うわけでもなく、
とにかく何かを発したい時ってあるじゃないですか。

カーンの叫び声は、
彼の闘争心をさらに呼び起こすもの。
カーンの怒りは、
チーム全体を鼓舞するもの。
カーンの拳は、
ゲーム全体を揺さぶるもの。

ポカをする時もあるカーンですけど、<それもかなりの。
だからこそ僕はカーンのことが好きなんでしょうね。