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ことほぎ〜コトバの力コミュのはし/箸

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アジアの食卓に欠かすことの出来ない食器『箸』。
特に私達大和人にとっては、なくてはならない食器です。

そもそも我が国の箸の起源は古く、神話ではスサノヲノミコトが川から流れてくる箸によって、上流に人が住んでいる事を知り、尋ねて行くという物語が書かれています。
ちなみにナイフとフォークを使う西洋式は、3〜400年前に成立したもので、それ以前は手づかみでしたレストラン
フィンガーボールがあるのはそのためです。

箸に対する私達大和人の思い入れは非常に強く、皆さんの家庭でも自分専用の箸をきっとお持ちでしょう。
他人の箸を使ったり、自分の箸を他人に使われることを、私達大和人は生理的にとても嫌がります。
これは物にはすべて、使う者の「魂靈(たまち・たましび)」が宿るという考えからです。
そこには他人によって「箸=魂靈」を穢(けが)されたくはないのという、大和人固有の思いがあるのです。
アジア圏や西洋で、このような考えはありません。

また「日本食・和食」というものは、箸一膳ですべて食べられることを基本としています。
焼き物・煮物・汁物など、古来から器用に箸一膳で食事を取るのは日本人だけです。
近年、和風ステーキ・和風パスタなど、国風化した他国籍料理は多くありますが、基本的には箸で食べられなければ「和風」であっても、「和食」とは言えません。
(余談ですが和風サイコロステーキは箸でも食べられますね。)

「箸」とは「はさ(端狭)」という「あいだ(間)」を意味する言葉から来ました。
二本の棒と棒の間、食材(ものの命)と身体(自分の命)をつなぐ間を意味します。


は…端(はし)・先端の意味を持つ。

さ…狭いや小さいの意。


橋(はし:岸と岸の間)、梯子(はしご:上下の間)、柱(はしら:天地の間)も同じ意味から来た言葉です。

また「はさ」は「ハサミ」や「狭間(はざま)」「挟む(はさむ)」の語とも繋がるものです。

私達の歴史や文化にとても深く結びついたこの箸、しかし最近では箸使いの悪い方が非常に多くなっているようです。
実は自分、人と食事をするとき、ついつい見てしまうんです、箸使いをあっかんべー
残念ですが、TVを観ていても、人差し指や中指をピンと立てた、とても個性的な箸の持ち方をされる方がいらっしゃいます。

細長い僅か二本の棒ですが、箸は教わらなければ、練習しなければ使えない食器です。
握れれば使えるというものではありません。
箸の使い方や作法は、親が幼子に教えるものです。
親から子へ、子から孫へ、これは代々伝えていく小さな、そして生活に密着した大切な文化・伝統です。

命(ものの命)と命(自分の命)、親と子、時代と次代をつなぐ二本の「お箸」。
大和人として恥じない使い方をしたいものです。

コメント(2)

るんるんゅ→ナニさん

善いお父様ですね。
ゅ→ナニさんのもつお箸は、お父様とあなたを、しっかりと「つないで」いるようですぴかぴか(新しい)

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