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チョッキンユキトシコミュのチョッキユキトシ VOL.01 ゲスト:ロンギ氏

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SAPPORO LIFEイズミ(以下 I):今日はヨロシクお願いします。ここは札幌の音楽通や、遊びに精通した人達が集う店だと伺っていますが、お二人はどのようにこの店と出会われたのですか?

チョッキンユキトシ(以下 Y):俺がここに来初めたのは、18年位前に先輩に連れられて来たのが最初で、それからは「THE WALL」(※1)でイベントやる時に、当日ここに来て、女の子やそれっぽいのに、片っ端から「wall」行く?って聞いてさ「チケットあるよ」って売ってあげたり、友達との待ち合わせ場所に使わせてもらったよ。俺にとっては、当時ここはコミュニケーションの場だったんだ。ロンギにとって「金富士」ってどういう場だったの?

ロンギ氏(以下 L):やっぱ皆ここで出会っていたよね。同じ様な感覚だね。大きいパーティあると、かならず皆ここで飲んでから行くんだよ。去年の「BEYOND」の時なんかさ、それっぽい集団が沢山ここに来てたよ。やっぱ話聞いてるとそんな話してるんだよね。

Y:そうかうまく引き継がれていってるんだなあ。でも昔と違ってさ、今は安い居酒屋チェーンとか多いのに、あえて若い奴がここに来るのいいね。

L:今のチェーン店の居酒屋はさ、テーブルとか個室とかで区切られてて、入ったらそのままでしょ、でもここはさ、「混んできたんでスミマセン」って相席になったり、席ずれたり人と関わりがあるでしょ。BGMなんてのも無いし、それに依って、周りからの人々の会話が自然と耳に入ってきて、いつの間にか自分も会話に加わっているのがいいんだよ。態度悪かったら追い出されたりさ、色々あるのよ。

Y:色々ルールもあるんだよな。

L:四人座れる席にアベックがいて、混んできたら合席は可愛そうだから、カウンターで飲んでる人も気を使ってさ、席移ってカウンターを使わせてあげたりさ、そういうルールっていうか気遣いがあるわけよ。一晩で5回も席かわったりさ。

Y:5回!今日だってもう3回も変わったしね。(笑)

L:それでも皆、納得してるんだよ。個室とかさ、そういう隔離された世界じゃなくって、皆で一緒みたいな感覚をさ。

Y:まして焼き鳥おいしいしな。

L:焼き鳥の仕込みなんか昼から串に刺してるんだよ。冷凍じゃないからね。それをこんなに安く出してくれる。

Y:ここでさ先輩に言われたのが、ビール頼むにしても「ビール」だけじゃなくて「スイマセンビールお願いします。」とかさ、混んでて忙しい時は、頼むの待ったりそういうルール。「金はらってんだから、待たせるな」じゃなくて、客も店に気遣いするんだよ。

L:俺は昔からプレシャスにもここにもそうなんだけど、「金払って飲んでやってる」じゃなくて「飲ませてもらってる」と思っているんだよ。

Y:それは言えるね!ホントそうだ!

L:店からしたらさ、一回で3万も5万も使って偉そうに帰る客より、毎回千円でも二千円でも、気持ち良く飲んでってくれる客のほうがいいんだよ。大事にするんだよ。だから長年通い続けている客も多いしね。今来てる若い人にもそういうの受け継がれてるしさ、それが金富士の魅力だよ。

Y:そういうのはさ文章では中々出ないけど大事だよ。みんな暗黙の気遣いがあるわけじゃん。だから皆飲んだり踊ったり出来る訳でさ、同じだよね。

L:そう。そういうルールは今も昔も変わらないんだよ。「ルールは伝統」。若い頃は騒ぎすぎて何回も追い出されたよ。でもそれも勉強。「お客様だから何も言わない」じゃなくてさ、怒ってもらって若いうちは勉強するんだよ。俺なんか、金富士の9丁目の店は出入り禁止、一緒に行った奴が店に迷惑かけちゃってね。

Y:ありがたいよな。美容室じゃあまりそういうのないけどさ、やっぱり店側としては、その人を嫌いなんじゃなくて、それでその人に勉強して欲しいんだよね。怒られても勉強にならないって思ってる奴もいるかも知れないけどさ。そういうのは大事な事だよね。

L:ワーって騒ぎたい時もあるだろうし、そんな事考えて飲みたくない人もいるだろうけどね。

Y:それは接客業の裏方をした事がある人じゃないとわからないんだよ。吐いたもの掃除したとかさ。今はさ、それでもいいですよって店多いからさ、すぐ店のせいにしたりさ、わからないでそのままいっちやうでしょ。そういうのは教科書にも書いてないしさ、別に俺らも言わないし。でも大事な所だと思うなあ。

L:酔ってわからなくなっちゃうのかも知れないしさ。

Y:でも飲んでも、飲まなくても理由にならないでしょ。

I:楽しく遊ぶ為にはそれなりのルールがあるって事ですよね。

L:そう。遊びにもルールはあるよ。昔の「THE WALL」にもルールがあったし、プレシャスにも、女の子への接し方にもね。騒ぐにもルールがあるんだよ。それがちょっと外れると「勘違い」になっちゃうんだよ。個人だと縮こまってても、団体になると気が強くなる奴と一緒。変な話「Wall」に来てた奴らや「プレシャス」に来てる奴らは一匹狼というか、集団じゃないからね。だからそういう奴らが集まって輪を作っていったんだと思うよ。一人一人の個が集まって大きな輪になる。何人かじゃないと行動出来ないっていうのは違う。CLUBに行くにも飲みに行くにもちゃんと考えて一人で行く。それでこういう所でそういう奴等が出会うんだよ。いい事だと思うよ。俺なんかも一人だったから、それで出会いがあって輪が広がっていったんだと思うよ。最近の人達は、3〜4人でかたまって来て、それで終わっちゃう。そうじゃ無いんだよね。集団になると、バーって騒いでバーって終わり。みたいなね、それじゃあ広がらないよ。ちゃんと自分で考えなきゃ。

I:お一人でここに来て、色々出会いがあったと言う事ですが、それは同時期に金富士に来てた他のお客さん達にも言える事ですかね?

L:やっぱ個人だよね。そういうのが多かったと思うよ。仕事終わる時間なんて9時とか10時だからさ、ここに来て、出会って飲んで、遊びに行ってたんだよ。

Y:なんかいいなあ。携帯電話や、メールなんかで連絡が取れない時代だったもんなー。

I:全く知らずにここで知り合っって、一緒に踊りに行って、遊び仲間になってしまうと。

L:そうそう。

Y:しかしロンギとこんな真剣な話したのは初めてだ!!酔った!

ハハハハハハハ!!(一同爆笑)

Y:ロンギは「金富士の伝説の男」なんだよ。

I:伝説の男?!

L:まだ「THE WALL」があった時だね。僕が昔、札幌を離れる時に、金富士の親父さんが休みなのにわざわざ店空けてくれたんだよ。それでみんなが送別会ここでやってくれてね。

I:なんかアットホームな感じですねえ。

Y:ロンギの為だけに空けてくれたんだもんなあ。でも俺とロンギとは「THE WALL」では会ってないよな。

L:俺が行くのはレゲエの日が多かったからね。

Y:ロンギと初めて会ったのは、俺が昔「D」(※2)でイベントやった時、ロンギに足場組んで貰った時だよな。

L:そうそう、あの時の事は覚えてるよ。足場組んでさ、「受付に名前言っておきますから、行ってくれればそのまま入れますから。」って言ってくれてさ、行ったらすごいたくさん人が入り口に並んでるんだよ。100人位並んでたかなあ。「あの○○と申しますが...」って言ったら、「伺っております。」ってサーって入れたんだよ。嬉しかったなあ。当時、俺なんかそんな遊んでなかったっていうかさ、そんな感じゃなかったったのに、遊んでそうな人達が「なんだあいつ?」って感じでね。

Y:それも演出であって、そうさせたかったのさ。ホントは入れれるんだけどね、待ってればお客さんも「早く入りたい」って思うし期待も膨らむよね。でもゲストはサッと入れる。そういうのNYでは当たり前だったしね。そういう噂も金富士なんかで流れる訳、「すごかった」ってね。

L:そうそう。当時パルコやデパートの店員なんかも皆、金富士に来てたしね。携帯のメールも無いし。ここで聞くんだよ。ここで聞くのが一番早い情報だったよ。今日はドコで何々があって、何時から誰が回すのかって事までここに来ればわかったんだよ。でも今さ、情報が多すぎてさ、海外からDJ来てさ、2時から回すっていったら、2時近くにならないと皆来ないでしょ?家からまっすぐ、その時間だけ来るみたいな感じだよ。それはつまらないなあ。

I:生活全般にも言えることですが、情報を合理的に使いすぎて「人間味」が無くなってるって事ありますよね?

L:最近プレシャスでも、客入りだすのは遅いもの。2〜3時から入りだして、最高潮になるのは朝5時とか6時。

Y:「ロンギの変態タイム」が始まっちゃう時間でしょ?(笑)

L:そうそう。(笑)

I:ロンギさんはいつもあの叫び声出してるんですか?

L:いつもじゃないけどね。ほら仕事なんかしてても、あんな声出すことないじゃない。

Y:ハハハ(笑)。仕事でもあんな声出してるって思ってる人多いんじゃない?ハハハハハ!!(一同笑)

I:誰が一番騒いでるって、ロンギさん一番騒いでますもんね。(笑)

L:そうそう(笑)でも、叫んで魂を開放するっていうかね。

Y:「魂の叫び」の話が出た!

L:朝方までフロアで踊ってる連中って、大体いつも見るような顔ぶれなんだよ。そんな時間に叫ぶと、DJも「ああ、あの親父きてるな。」ってわかるしさ、叫ぶにもタイミングあるんだよ。

Y:あれタイミングあんの!?(笑)

L:あるある。盛り上がってきてる時にレコード探してDJが後ろむいてる時にさ、叫ぶ訳よ。俺の真似して叫ぶ奴もいるんだけど、タイミングがなってないね。

Y:ハハハ!(笑)。俺タイミングわかるよ。「あっここでロンギ叫ぶな」って。(笑)

L:盛り上がり最高潮の時じゃなくて、そこはグッと堪えて、曲と曲の谷間に叫ぶんだよ。

Y:いいなそれ!(笑)

L:DJがヘッドホンしてたら聞こえないから、ヘッドホン外した時に叫ぶんだよ。

Y:すごい!そこまで考えてたのか!!(爆笑)

L:そしたらDJも「おお盛り上がってきたな!」ってなる訳よ。もう飲んでても、分かるんだよ。そのタイミングが。ハハハハハ!!(一同爆笑)

Y:女の子口説くにしても、タイミングがわかるんだ?ロンギぐらいになると。

L:わかるね。(笑)踊って汗かいてる娘に水を差し出してさ。それでさっと終わり。 それでまた踊りに行くんだよ。そしたら次会った時に「ああどうもこの前は...」となる。

Y:見てるねー!!(笑)昼のドラマのタイトルみたいに「ロンギは見ていた!」(笑)。でもいいね、口説くにもその日に決めようとするんじゃなくてね。そういうのいいなあ、格好良いなあ。

L:なんでも同じ、レゲエと一緒で人生は長い!(笑)まあ冗談だけど、ハウスもソウルもレゲエもみんな音楽に求めるものは同じ。みんなあったかさだよ。

Y:でもさっきから言ってるけど、「ルール」ってあるよね。俺が思っている事があるんだけどさ「CLUB」は大人のルール有る遊園地」ってね。人としてっていうかさ、だから楽しく騒げるわけじゃない。

I:あの「叫び」のお話も聞けたことですし、ここらで何でもいいんで、若い人にメッセージをお願いします。

L:うーん。難しいな。うーやっぱり、格好良くても悪くても、自分の好きな事して欲しいなあ。みんなから見て格好悪いかもしれないけど関係ない。それが自分のスタイルでしょ?あと、夜遊びの原点は「一人酒」だと思う、みんなで行くと楽しいけどそれで終わりだよね、でも一人でいると、ハプニングやキッカケ、出会いを求めて這い回る。そこから何かが始まっていくと思うんだよね。あと、大事な部分は「あたたかみ」でね、そこを無くしちゃいけない。インターネットとかは無機質でいけない。
(ここで厳しいお言葉を頂きました!SAPPORO LIFEは「あたたかみ」を持ったサイトとなれるべく精進致します!!)
ネット上で話して、イベントでもCLUBでも行った気になる。そういうのは良くないよ。音楽は心だと思ってる。だから俺はCLUBに行って会話するんだよ。レゲエもそう、ハウスもそう、音と会話する。僕は歳いってるけど関係ない。何歳でも関係ない、大人もしびれないと、しびれる遊びをしないと。俺達は「今日は遊ぶ。今日は仕事。」と、切り替えが出来るんだよ。音を聞いて、魂を開放して、パワーを貰う。僕はよく、「プレシャスという教会に魂の礼拝に行ってるようなものだ」と思っているんだ。ウィークエンドを生きて49年、毎週CLUBにいっても、毎回違うんだよ。何人入ったかも、盛り上がったかどうかも関係ない。自分が良ければそれでいいんだ。音楽は直に心にくる。「自分の感じたもの」それだけ、それ以外はいらないんだよ。朝まで踊って、酔っ払って買い物して帰る。(笑)

Y:いやー今日はなんかいい話聞いたなー!「一人酒の美学」みたいの教わっちゃたなー。俺もさみしくなるから嫌だったけど、一人酒しようかなー。

I:いいですね。僕も一人酒を極めたいですね。でも何にでも通じる事ですけど、「冒険心」ですよね。音楽にしても、洋服にしても、人生においても、「自分のスタイル」を持つと。いやぁ、いいお話を聞かせて貰いました。

L:いやいや(笑)。

Y:今日は飲んだ!よし、イズミちゃん!!次行くぞ!!

※1 「THE WALL」
80年代後半〜92年まで札幌に存在したアンダーグランド・クラブ。当時、日本一と言われたサウンド・システムとTHE WALL ファミリーの協力の下、12inchレコードの生みの親、ウォルター・キヴォンズ、そして伝説のDJラリー・レヴァンをブッキング。彼ら二人の生前最後のプレイが、奇しくもこの「THE WALL」となった。

※2 「D」(CLUB D)
WALLと同じく80年代後半〜90年代初期まで札幌に存在した、DISCOとCLUBの中間に位置したデカバコ。ファッション街にあるビルの地下という、ススキノとは違ったロケーションと、ピーク時のダンスフロアに舞う紙吹雪の演出が、その当時訪れた多くのショップスタッフを虜にした。マニア色の強かったハウスサウンドを一般層にまで広めた功績は札幌の音楽シーンにおいて大きい。



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■やき鳥 金富士

札幌市中央区南5条西3 NC北専プラザB1F 営業時間 17:00〜0:30 TEL 011-531-7740 定休日 月曜・祝日

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