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社会科授業を楽しくしよう会コミュの児童・生徒を評価するということ

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「今年は本を読む!」
活字嫌いな私が一念発起し、最初に手にした本が、

『テストだけでは測れない!人を伸ばす「評価」とは』
吉田新一郎著(2006)日本放送出版協会

教育バカにはなりたくないので、教育と関係ない本を読もうと意気込んで書店に向かったのに…どこまで教師根性が染みついているのか^^;

私の学校では、国立教育政策研究所委嘱の研究をしています。研究内容は評価方法の工夫・改善がテーマです。

評価というと、「児童の学びの伸びや成長した姿をどう見取るか」というところに目がいきがちなのが現状なのではないでしょうか?そして、それを行うために一番行われている評価方法が、「テスト」です。

テストに大きく偏っている日本の学校の評価方法に対して、「指導と評価の一体化」が掲げられ、指導過程において適宜評価をしていくことが求められるようになってきました。パフォーマンス評価やポートフォリオ評価、プロセス評価といった評価方法がその代表的なものです。

この本を読んで一番感じたことは、
「我々の日々行っている評価活動は、児童・生徒の学習到達度を示しているだけなのでは無いのか?」
つまり、
「この単元を学習した結果、あなたの身につけられたもの(知識・技能など)はこれくらいでしたよ」
という判定をしているにすぎないのではないか、ということです。

もちろん、評価には上のような側面もあります。でも、これでは、児童・生徒にとっては最終判定を下されたようなもので、少なくともその単元での学びにおいては、向上の余地は与えられないのです。終わったことなのですから…。ですから、次の単元に生かしていこうね、ということのなるのでしょう。でも、それではあまりにも教師サイドの発想ではないですか?というのが著者の意見です。

指導と評価の一体化が目指すものは、教師が次の時間の指導に生かすための評価(それはイコール子どもたちのためになる、という発想)でなければならないということにあります。いや、正確に述べれば、少なくとも私は、そう捉えていました。

でも、本書を読んで考え方を改めさせられたこと。
「評価は児童・生徒自身が自分の学びをサポートできるものでもなければならない」

つまり、学習の過程の中で、自分の今の学びの状態は良いのか?それとも修正が必要なのかをしっかり示してあげること。悪いのであれば、どこがどのように悪いのかを示すことで、児童・生徒は自ら解決をし、成長していくことができるわけです。

どうしても「評価=テスト」という発想が抜けないところがあるので、そういう情報を児童・生徒に示しすぎることをためらう傾向が、もしかしたらあるのではないでしょうか?
「それを与えたら、みんなA評価になってしまう」

この本を読んでから、学習中に学びの目的(=評価の基準)を示していくようになりました。

コメント(2)

この本は、自分も読みました。

五年前に、文科省指定の研究学校として三年間の研究に取り組んだ際、研究主任をさせてもらいました。

生徒の自己評価力育成を考えるにあたり、壁にぶつかり、この本に出会いました。

自分の中のもやもやが解消されたのを覚えています。

それ以来、評価についてはバイブル的な本となっています。

お勧めの一冊だと思います。

もちろん内容的に全てが…とは言えませんが…。

単元なり、本時なりの導入では、きちんと評価規準を提示すべきだと考えるようにもなりました。

話は変わりますが、教育以外の本も絶対に読む必要がある…と自分も考えています。

かなり以前の書き込みですが、あれからどのような本を読まれましたか?

もし、よい本があったらぜひ紹介してください。お願いします。

自分は、特に、経済、経営、リーダー関連の本が好きで、教育などとリンクさせながら少しずつではありますが読むようにしています。

不思議なくらい結びついてきます。

ちょっとした自分の中の疑問や課題が解決したりもします。

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