名人治療家をめざそう！コミュの悪くなる方向性

久しぶりに・・・

何故？外反拇指になるの？
何故？変形性膝関節症になるの？
何故？股関節障害が起こるの？
何故？腰痛になるの？
何故？・・・・・
何故？・・・・・
悪くなっている人には、共通性があります。
（例外的なものがありますから・・ここでは一般論として）
どうしたら、悪くなるのか？悪くなる方向性は？
その、“悪くなる方向性”を知れば、
良くするのは逆にすれば良い事ですから・・・
何処をどのように治せば良いかもわかります。
また、戻りの問題が何故？発生するかも理解できるでしょう。

私も、これまで、いろいろな治療法、セミナーを遍歴してきましたが、
部分的なアプローチの仕方ばかりで充分納得できるものはありませんでした。

「骨盤が歪むから・・」・・・≪じゃ何故？骨盤が歪むの？≫
「股関節が歪むから・・」・・≪じゃ何故？股関節が歪むの？≫
「上部頚椎が・・」「・・・・」「・・・・」・・
≪何故？何故？≫
≪ヒトは骨盤で歩くのか！？≫
≪ヒトは股関節で立つのか！？≫
≪骨は勝手に動くのか？≫・・毎回“へそ曲がり思考法”が疼きました。

「外反拇指は、踵の高い、指先の狭い靴を履くから！・・ん？」

開業３日目、膝痛で来院してきたおばチャン・・
靴下の上からも完全に親指が第２指に重なった
“見事な外反拇指”のおばさんに、
「お若い時、随分おしゃれだったのでしょう！・・」と、
話を持っていくと・・・
「私は！百姓の娘で、嫁いだ先も百姓。
ハイヒールだのパンプスだのそんな狭い靴、履いたことはないです！
毎日、長靴しか履かない。」と、

取りつく島もないような返事に、次ぎの言葉が見当たらず、
黙り込むよりなかった経験があります。

外反拇指の原因は、指先の狭い靴と思いこまされてきたようです。
そのとき≪足の専門医の言っている事や、本の中身はウソだ！・・
しかし、何故？長靴で外反拇指になるんだろう？≫と。

その解明に10年を要しましたが・・
治療に関して≪なぜ？≫と、考える習慣がついたのは、それが始まりでした。

腰の悪い人、膝の悪い人、股関節の悪い人、
・・・・皆さんに共通することがあります。

【獲得形質は、使わなければ、退化、破綻する】

「足指を使わない、使えない・・身体の使い方から」
（踵と甲の隙間が出来る履き方、スリッパ類の着用、
・・足指の付け根で“蹴り出す”歩き方、走り方・・
その他、捻れを作るような“中心軸”的身体の使い方）

（以下は一般論で例外あり）
上記の結果・・足指が退化（機能低下を起している）
中足骨骨間の開き＝中足骨靭帯の緩み＝中足骨の低下
立方骨の低下（舟状骨の低下）、距骨の外転（旋？）、
踵骨の外倒れ＝慢性捻挫状態（足根骨関連靭帯の緩み）
腓骨の低下
（膝外側側副靭帯の緩み・・下腿骨間膜の緩み＆骨間の開き）
膝の脛骨と大腿骨との間隔・・膝関節の内が狭く、外が広い・・
足首部では、腓骨は前に脛骨は後に捻れ開き

膝部では逆に、腓骨は後に、脛骨は前に捻れる・・
（当然、半月板は、前は内側、後は外側がはみ出しやすくなる。）
膝部の大腿骨は（脛骨との関係では）逆に内に捻れ、股関節部では外に捻れ
膝の外側側副靭帯は緩み、腸脛靭帯やハムストリングは緊張する。
結果・・、殿筋にも緊張が・・
仙腸靭帯が引っ張られて緩み、それが、骨盤に及び
・・・骨盤は後傾＝ＰＩ腸骨
バランスを取るために、内転筋群が緊張し、
恥骨靭帯は緩み、恥骨結合が乖離する。
・・・・・・・
また、骨盤隔膜、尿・生殖隔膜にひずみが起こる。
骨盤底筋の弱化・・内臓の下垂・・リンパ・血流に支障
・・・・・・・

以上、言葉で書こうとすると文字を列挙することになり
・・理解しにくいですが・・・
身体で順を追って理解すると、イメージしやすく簡単です。
（セミナーでは２〜３分で説明できる内容）


「身体の診方に一本線を入れる」＝
「悪くなる方向性」を知っておくと、便利だと思います
日常治療に“一本の線”の診方を導入すると・・見えてきますよ。
（但し、これにもこだわらず尺度の一つとして）

手〜腕から来る“歪み”にも一定の“悪くなる方向性”があります。


何故？重心が狂うの？
何故？呼吸が浅くなるの？
何故？捻れが入るのか？
何故？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
“症状”のあるところの“部分”だけに眼を捕らわれない様にしたいものです。

そこは“結果”でしかありません。
そして、“常識”を鵜呑みにしない“見方＆考え方”も必要でしょうか。