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兵庫県立夢野台高等学校コミュの老人ホームからの発信その13

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13 メタセコイアの受難

 なぜか、わが手植えのメタセコイアは二樹とも大樹になると切り倒される定めに合う。

一樹は町内会館の庭から散り飛ぶ落葉から始まった。近隣の苦情に抗し切れない悩みを洩

らしたY町内会長の心の葛藤は、元会長の老生にも同調する響きでもあった。


 美しい大樹のある自然の中に暮らす恵みを共有できないとなれば伐る他はあるまいが、

メタセコイアへの愛着捨て難い方々との兼ね合いもお願いして、今後の判断の一切をY町

内会長に一任して、植木鉢一つ許されない老人ホームのわが個室に戻った。


 朝霧山手町の開発は昭和40年代後半から始まった。一代で材を築いた中村氏の夢の集大

成は荒れ果てた大蔵谷字東山西山の丘陵地にリッチな住宅地を拓く事であった。淡路島を

背景に明石海峡眺望の天下の景勝地は、いまでは凡そ三百軒が並び建つ明石有数の街並み

となった。30数年を経て緑豊かになったわが町は次代の故郷となることであろう。


 町内活動の拠点として寄贈された中村会館の庭に鍬を入れたとき、いの一番の構想に

メタセコイアを選んだ。美しい大樹を夢見て苗を育て、土木作業に農作業に汗を流した。

自称、会館通りに面して新築したわが終の住処の庭仕事の花歴と並行して花々を植え、球

根を埋め、芝苗を敷いた。そして、メタセコイアは大空に広がる大樹となった。


 メタセコイア(アケボノスギ)は三木博士の化石研究から光を浴びて世に出た新生代

第三紀のスギの仲間であり、植物学者、昭和天皇も所望された由緒ある樹木である。



二樹目の受難は、県立夢野台高校の老朽校舎建替えに伴う伐り倒しであった。大正末から

燦然と輝いた東洋一を誇った四階建てゴシック建築と共にした。

 創立30周年記念に植えたメタセコイアは惜しまれながら校庭から消えたが、記念樹とし

て大株は保管された。


俗世から離れた老生は、花々に寄り添い、木々に親しむこと能わずの暮らしである。


曙や 終の住処の 美樹哀し

当津 隆

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