石川県の阪神タイガースファンコミュのＦＡ解禁日

★福留は阪神が破格の出来高で攻め落とす

今オフの大型補強を展開中の阪神が、メジャー挑戦が濃厚となっている中日・福留孝介外野手（３０）に対し、４年２０億円プラス“破格の出来高”という好条件での獲得を目指すことが１２日、分かった。福留はこの日、ＦＡ権行使を正式表明。
会見では国内、国外を横一線とした上で国内球団との交渉にも応じる意向を示しており、阪神はあきらめずに“大逆転”を狙う。

阪神はＦＡ獲得の大本命である福留獲りに最後まで全力を尽くす。メジャー移籍が有力視されているが、福留が「全球団の話を聞く」と話したことで、交渉のテーブルにつき、誠意を見せることになった。

南球団社長はこの日ＦＡ宣言した福留の会見を各報道の速報で掌握。
「（ホームページの速報）記事で読みました」と間髪置かず情報収集したことを明かした。
「いずれにしろ、動けるのは１４日以降になるのでもう２、３日は動けません」。
ルールにより１３日のＦＡ宣言選手公示まで具体名は出せず、広島・新井とともに福留の名を挙げることは一切控えたものの、交渉解禁となる１４日以降の即日アタックの準備を再確認した。

さらに南球団社長は一般論と前置きした上で、ＦＡ市場で注目する選手に関して「（解禁後の）交渉で（移籍か、残留か）そういういろんな部分も含めて本人の気持ちを知りたい」と明言。
福留との交渉に臨んで獲得意思を示したい考えを示唆、当初の方針は変えなかった。

福留への提示条件は４年総額１７億円とみられる中日を上回る４年２０億円。
それに加えて破格の出来高を提示するもようだ。国内では巨人が参戦を表明。
メジャーも大金を積んでの獲得を虎視たんたんと狙ってるが、阪神としては出来る限りの“好待遇”をアピールし、福留の気持ちを、揺り動かす腹づもりだ。

現時点で、新井と福留のＦＡ選手２人の両獲りを狙う方向性は不変だが、交渉に関しては１４日以降に日程的に重複する可能性も出てくる。
福留の場合は巨人などライバル球団が存在するが、新井の場合は現時点で“一本釣り”が決定的な状況。
日程調整に関しては、福留に優先順位を置くことになりそうだ。

福留の気持ちを射止める戦いは決して簡単ではない。メジャーとの争奪戦なりマネーゲームとなるなら即刻撤退するが、福留本人の口から「メジャー移籍」の言葉を聞くまではネバーギブアップを貫く。

阪神は福留の獲得に失敗した場合、他のＦＡ選手に乗り換えないことを１２日までに確認した。
球団首脳は「ＦＡで狙う選手を取れなくても、他のＦＡ選手に手を挙げることはない。そんなに器用に立ち回ることはできない」と話した。

あとは正式交渉を待つだけの新井の獲得は決定的で内野手補強は事実上完了している。福留獲得に成功した場合は基本的に外国人投手を狙い、逆に失敗した場合は外野を守れる外国人選手に狙いを変更する。

同首脳は「いずれのケースでも外国人選手とリンクしてくる。見極めが大事」と、交渉に入っても福留獲得の成否の判断、撤退期限を決めて臨む考えを示した。