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透析らいふ ミクシイ支店コミュのTVフォーラム 「わかりやすいバスキュラーアクセスの管理」 レポート

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3月13日(木)18:30〜

月一で開催される、中外製薬主催のTVフォーラム。

超早勤務(6時出勤)後、同僚と参加してきました。

今回のテーマは「わかりやすいバスキュラーアクセスの管理」で、あさおクリニック院長の前波輝彦先生のお話。

前波先生は、バシュキュラーアクセス関連の書物にはよくみかける名前なので、「おお、見たことある」と思っているスタッフもおられると思います。

バスキュラーアクセス???

簡単に言えば「シャント」のこと。

外国ではシャントと言っても通じないそうです。

一時期、ブラッドアクセスとも言われていましたが、今では、バスキュラーアクセスと呼ぶようになっています。

自己血管の内シャントや人工血管、動脈の表在化などの総称がバスキュラーアクセスなので、普段はシャントで通じます。

バスキュラーアクセスは、血液透析を受けられている方にとって必要不可欠であり、命綱でもあると言えます。

ほとんどが、血液透析を導入する数か月前に作成されるバスキュラーアクセス。

一度作ったら一生ものというものでもありません。

さまざまな要因で使えないものになる可能性が高いからです。

どこかの本に、内シャントの平均開存率は4〜5年というものを見たことがあります。
しかし、シャントを作ってから15年以上同じシャント血管を使っている患者さんもいれば、2年くらいで閉塞してしまい、作り直しを繰り返し、腕に数か所の手術痕がる患者さんもいます。

シャントを持っている患者さん本人が、シャント音やスリル(触って感じる血流)などを毎日チェックすることが一番望ましいのですが、次には、医者でもない、透析スタッフの看護師や技師が一番シャントを見る機会が多い。なぜなら看護師や技師が穿刺することが多いからです。

患者さんにとって命綱のシャントをいかに長持ちさせるためには、「みる・きく・さわる」がもっとも重要さと前波先生は述べています。

穿刺時、スタッフはシャントを観たり、聴診器で聴いたりはするのですが、触ることをあまりしないことに先生は指摘。

シャントが閉塞する原因は、急激な血圧低下が長時間に続いたり、長時間圧迫して血流を遮断することもありますが、閉塞のほとんどが、シャント血管の狭窄が原因。

狭窄になる原因はシャント手術の際の下手な手術。患者さんが痛くないから、スタッフが刺しやすいからといって同じ部位に毎回穿刺することも血管を肥厚させてしまい狭窄の原因になります。

では、狭窄してしまったらどうするの?

狭窄の治療にはPTAという治療がありあます。でも学校のPTAではありませんw

経皮的血管形成術(PTA)とは、先端に風船(バルーン)のついたカテーテルをシャント内の狭くなった部分(狭窄部)に進め、そこでバルーンを膨らませることによって狭窄部を拡張する方法。

これで狭くなった血管も広がり、血流も回復し、新たにシャント手術をしなくてラッキー!!  と思いたいところですが・・・・

一度狭窄してPTAを行い血管を広げたとしても、時期が来ると再度狭窄してしまいます。
同一シャントのPTA間隔(治療してから再度治療する期間)はほぼ同じだそうです。例えば、PTAをして半年後に同じ部位に狭窄がおこり再度PTAをしたとしたら、また半年後に狭窄が起こるといったことです。

PTAは細くなる原因である血管内内膜肥厚を取り除く治療でなく、機械的内膜肥厚を押しつぶして血管を広げる治療であり、対症療法なので、必ず再狭窄は起こると言っています。

言い換えれば、PTAをすればシャントがそれだけ使えるということで、スタッフが日ごろからシャントをメンテナンスすることが重要で、PTAが有効である適切な時期に異常を発見できることが望まれるわけなんです。

シャント吻合部付近でなおかつ吻合部方向に穿刺しているにも関わらず透析中の血液流量が180ml/min以下ならPTAの絶対的適応。吻合部の静脈が狭窄する好発部位なんですよね。

穿刺前に、シャント音を確認し、指でシャント血管をたどって急に細くなったりくぼんでいる箇所を発見したら狭窄音や医師に相談しエコーで狭窄が確認できたらPTAというストーリー。

その他にバスキュラーアクセスのトラブルで多いのはグラフト(人工血管)の感染。

そのほとんどが、抜針後(透析後)に起こっているらしく、透析日にお風呂に入ったり、穿刺部位をかきむしったり、はたまたペンレスやユーパッチなどの局所麻酔テープに皮膚がかぶれて感染を起こしたりします。
人工血管が感染してしまうと治療がないので、感染した人工血管を取り除く手術をすることになってしまいますので、感染しないようにすることも大事ですし、日頃の血管や皮膚の観察は重要なのです。

自己血管・人工血管でもそうですが、血管が痛かったり、赤く腫れてたり、血管が熱を持ってたりしていたら感染のサイン。

それらを患者自身、スタッフが早期に見つけてあげることが、シャントを守ることにつながるわけなんですね。

まあ、シャントトラブルにはその他に、血液が流れすぎることで起こるトラブルなどもありますが、今回はこれまで。

バシュキュラーアクセスを観れる聞ける触れる、そして早期発見でき医師に相談できるスタッフになりましょう!!(患者さんや家族さんもですよ〜w)


え? そのあとのビール??

もちろん飲みに行きましたよw ビールにカクテルを数杯・・・





コメント(3)

わかりやすいレポートありがとうございます。
私も参加する予定だったのですが緊急入院のため行けませんでした。
今回は私も初参加しました、時間的に睡魔と闘いつつあっかんべー
私の病院では、なぜか穿刺は技師さんと決まっています。
でも、Nsも数名患者さんの人数が多いときにできる人はいます。
私も時々穿刺しますが、見よう見まねできちんとした知識はなく・・・、
今回はすごく勉強になりました。
まだまだ透析に関わって行きたいと考えていますので、学習していきたいことのひとつです。
参加できなかったけど、レポート参考になりますわーい(嬉しい顔)シャント管理に今取り組んでいて、全患者さんにシャント個人カードを作成しているところです。患者さんが150名いるので結構大変ですが、スタッフがシャントを大切にし「見て、聞いて、触って」いかに広範囲にセンシしていけるかがシャント管理のポイントのような気がしますねわーい(嬉しい顔)
やっと2/3位終わったとこなのでまだまだですが、早く仕上げたいですたらーっ(汗)
目指せ、バスキュラーアクセスの達人っていうところですよねダッシュ(走り出す様)

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