米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの救いの完成に励みなさい。

救いの完成に励みなさい。
ピリピ2:12-18.

ピリピの教会は、パウロが第2回伝道旅行のおり、最初にヨーロッパへ主イエス、キリストの福音を宣べ伝えに行った時にできた教会です。（使徒、16:12-40）ピリピはギリシヤのマケドニヤ州で大きなほうの町で、ローマの植民都市でした。紀元前360年頃、マケドニヤの王フィリッポスの名をとって、ピリピ（フィリッピ）と改名されました。植民都市として、ローマの退役軍人を住ませました。

町はローマ色一色に塗りつぶされ、ユダヤ教の会堂がなく、婦人たちがアンギテス川のほとりに祈り場をつくって、そこで礼拝していました。パウロの伝道によってルデヤの一家と悪霊から解放された婦人と看守が救われ、彼らの家族が救われんました。ヨーロッパで最初の教会が誕生したのです。この教会にも問題がなかったわけではなく、この教会の有力な二人の婦人ユウオデヤとスントケの不仲の問題がありました。

紀元52年頃のことで、ピリピ教会はパウロの働きを支え、よく協力してくれました。パウロは、福音にふさわしい生活のためには、教会内の不一致（1:27,2:1-4,4:23）の原因を取り除くためには、教会の兄弟姉妹がへりくだることの必要を述べています。神であられるキリストが人間となられ、僕として父なる神に従順に従われ、十字架の死に至るまで従われた神への従順を教えています。

＜私がそばにいる時だけでなく、私がいない今はなおさら従順でいて、恐れおののき、自分の救いの完成に励みなさい。＞（現代訳、2:12）この勧めは、すでにイエス、キリストを主として信じた信者に対して言われているのです。

また、13節では、＜神はいつも、御心のままに、あなたがたのうちに働き、あなたがたが志を立て、善い業を行うことができるようにしてくださる。＞しかもパウロは＜わが愛する人たち＞と言い、自分の救いを従順によって達成せよとは命令しないで、愛情をこめて勧めています。霊的に死んでいた者たちは、ただその恵みにあずかるだけなのです。何か自力で救いができるかのような錯覚に陥りがちな私たちは、いつも＜恐れおののいて＞謙遜にそれをしなければならないのです。

教会は決して、争い、不一致であるのが健全な姿ではなく、教会のかしらであられるキリストにふさわしく、一人一人が謙遜を身につけるとき、教会は真によい証を、この世に向かってすることができるようになるのです。教会の本当にあるべき姿です。＜それには、命の言葉である聖書を、しっかりと自分のものにしていなければならない。キリストが再び来られる時、私は自分のやったことがすべて無駄でなかったと誇ることができる。＞（2:16）アメーン。