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とにかく怖い話。コミュの【夢系】白い部屋の同居人 その1

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自分は精神異常者でないかと疑ってしまうようなリアルで怖い夢を見たので投稿させて下さい。


※モバイル参加なのでかなり細切れになりますが、ご容赦を…。



夢の私は意識が朦朧とした中で白い部屋に電気椅子のような椅子に腰掛けていました。
白い病院服をまとい、裸足で腕には点滴をぶら下げて反対の手にはナースコール用のブザーを握りしめていました。
更に肢体は動けないように手足には頑丈なベルトを椅子に固定させるように繋がれています。
辺りにはベッドやトイレすら無く、代わりに排水口が部屋の隅にあってまるでそこは刑務所の特別独房のようでした。
辺り一面は白い防音壁のような壁と冷たい白くペンキで塗られたコンクリートの床、そして無機質な白色蛍光灯が煌々と部屋を照らしています。
昼も夜も分からなければいつから私はここに居たのかも分からない状態でした。
時々顔の部分がマジックミラーのような加工が施された防護服を着た2人組が私に定期的に質問をいくつかして何かを書き込み去っていくだけでした。


私は気だるい気分を蓄積させていくだけで、ふらふらとした頭を眠気にも似た感覚に任せて意識と無意識の間を彷徨わせていました。



つづく

コメント(12)

つづき


そんな私にはルームメイトのような存在がいました。
肩越しから右上を見るといつも手首を縛られて吊り下げられている長い黒髪と赤いワンピースを着た女性です。
白い部屋には似つかわしくない深紅のワンピースは目に痛いくらい映えていました。



だけど防護服を着た2人は同居人である彼女には何も質問もしなければ見向きもせずにまるで彼女の存在が無いかのような扱いでした。
それは私自身も何となく理解していて自分以外はこの部屋には居ないように考えていました。
頭の中が朦朧として途切れ途切れの意識をつなぎ止めるのに必死だったのもあるからです。




意識があるか無いか分からない中で覚醒していた私は時々彼女への対応をぼーっと見ていました。
彼女の担当は防護服を着た2人組では無く看守のような格好をした男2人と看護婦が一人。
彼女には定期的に性的・精神的・肉体的な拷問が幾度と無く繰り返されていました。
彼女は覚えている限りでは初めこそ泣き叫んだりしていましたが、その度に更に酷い仕打ちと暴力を振るわれていたので、段々表情も目も虚ろになり時々小さく唸る位しかしなくなっていました。
つづき


そんな光景が無限に続くような感覚の中で、私が不意に目を覚ますと辺りが暗くなっていました。
初めて見る薄暗い視界をやけにハッキリした頭で消灯時間がこの部屋にも存在するのかと実感していると、同居人の彼女と目が合いました。
気づいたらどちらともなく私は初めて彼女とぽつりぽつりながらも会話をしていました。
多分取り留めのない話で、だけど会話中に家族の話や労りの言葉は敢えて言いませんでした。
口にすれば今の現実がお互いに辛くなるからです。
ただ、私と彼女の会話は絶望からでは無く死を覚悟していて生き残ったどちらかに家族や誰の為でもない遺書をお互いに託す感覚で外の世界への希望や想いを言葉にしていたような気がします。


意識が戻るとまた無機質な明るい部屋に戻っていました。
彼女を見やるとまた拷問と暴力を受けていました。



消灯時の会話があったせいか私には言いようの無い感情が今にも溢れ出しそうでした。
ですが彼女は目でそれはダメだと言っているように見えました。
だけど、忘れていた自我を良心を感情をどう我慢する事が出来るだろうか。
私が思わず口を開きそうになった瞬間、彼女は一瞬だけ生命に満ちた目をしていまた。
つづき


彼女はリンチを受けているにも関わらず私に向けて今にでも笑いそうで泣きそうな生きた人間の目をしていました。


それを看守は見逃さず、逆上て止める看護婦を振り払い逆さまに吊し上げて彼女をリンチしました。
逆さに吊された彼女の顔は一気に鬱血して顔だけ赤黒く腫れ上がり腹を蹴られる度に吐血していました。
私は平然を装うのに必死でした。
あの時の目を見て私はそれに従い無力な自分を呪いながらその反面では感情を露わにすれば私も酷い仕打ちが来ると思うと怖かったのです。



体が震えそうになるのを堪えて彼女への仕打ちに怒りを抱えながらその反面では自分には関係ないと思う汚い自分がそこにいました。
それまでは得体の知れない点滴で意識が朦朧として気だるいだけだったのに、嘘のように悔しさや悲しさが洪水のように胸一杯に押し寄せていました。



どれだけ時間が経ったかは分からない中で、彼女が完全に事切れたのを看守が確認して、部屋から立ち去るのを背後で確認ると私は事切れた彼女の姿をただじっと見つめていました。
そして涙を流すことはなく私は泣いていました。
獣のように吼えていたと言った方が近いかもしれないです。
つづき



喉がカラカラになるまで叫んだ後は消灯時間になっても私はただ呆然と天井を見上げていました。
彼女は逆さまのままで吐いた血や糞尿が排水口に流れている音と共に部屋を満たす色々な臭いがただ虚しく鼻を刺激していました。

どれだけの時間が経ったか分からないまま、私はずっと虚空に向かって口笛で「静かに眠れ」を吹いていました。



やがて点滴の効果が一気に押し寄せて来たのか私はスイッチが切れたように意識を手放しました。




目が覚めると防護服を着たいつもの2人が立っていました。
そしていつものように質問をされてから退室していきまた。
私はいつになく気だるくてやけに疲れた頭と全身を大げさに椅子に預けながら彼女がいた位置に目をやると案の定彼女は居ませんでした。
彼女の遺体がどうなったかは分かりませんでしたが、ただ願わくば現実の世界へ送り届けられる事を祈るばかりでした。



感傷的になっているとまた防護服を着た2人が現れて私を椅子と点滴から解放して部屋を出るように促されました。
つづき(その5)



無機質な白い部屋と同じような廊下を暫く歩いていると、目の前には部屋がありそこへ通されました。
そこには医者らしき人物が折りたたみ机と椅子に腰掛けていて私に座るように促しました。
医者はお疲れ様でしたと簡単に私に言葉をかけてから色々と説明した後、契約書にサインするように言いました。
でも、私は状況が上手く飲み込めずに医者の問い掛けに対して生返事をしました。


すると医者はため息を付き、暫くは入院するようにとだけ言い残して去って行こうとしました。




私は慌てて一緒にあの部屋にいた彼女について聞きました。
すると医者は何食わぬ顔でそんな人はいないと言ってのけました。
だけど、っと言って私が食い下がろうとしたら医者は幻覚でも見たのだと言われました。
でも、私は彼女と看守の事や消灯時間に彼女と会話した事等を話したら医者は怪訝な表情を浮かべて後ろにいた防護服を着た2人に指示してどこかへ立ち去ると彼女そっくりな人形を引きずって来ました。
そして不可解そうにしている私に医者はこう言いました。
つづき(その6)



「あなたには開発途中の幻覚作用のある試薬品の実験体として当医院に来て、身体と精神に少しづつストレスを与えて、人間の精神限界を図る実験をしたんですよ?
その過程であの人形をあなたに人間として認識させていたのですが…効果が強すぎたようですね…」



私はまさかと思いました。
彼女の事切れる寸前まで彼女の生きた目も会話した時の事も覚えているし、頭はハッキリとしていて覚醒状態にあったのを確信を持って言えました。
拷問や陵辱に慣れるまでの彼女の苦悶の表情や叫び声や事切れる瞬間は忘れたくても忘れる事もできないです。



私が目を見開きながら固まっていると医者は部屋から退室して防護服を着た2人の代わりにいつの間にかいた看護婦が私を促して部屋から退室させるとエレベーターに乗せて病室へ案内しました。



案内された病室は普通の個室で看護婦はトイレの位置やらを説明してから退室していきました。
私は久しぶりのベッドの感触を確かめてから腰掛けて病室の窓から外を呆然と見ていたら、今は昼間らしく無機質な光とは違って太陽は温かく目が眩みました。
その7



あの光景は幻だったのか…。
私はここへ来た意味が分からないままただ今の現実を受け止めるだけで精一杯でした。



暫くすると食事が運ばれてきました。
運んで来たのは彼女と言うべきかは迷いましたが、ソレをリンチしていた看守でした。

看守は配膳を済ませると嫌な笑いを浮かべながら部屋を出て行きました。
食事なんてあの部屋に居た時は取った記憶が無かった為食べる気もしなかったのですが、一応手を付ける事にしました。
その食事の中にはハンバーグがありました。

元々肉があまり好きでない私は顔をしかめたが、なんとなしに食べてみました。


すると噛んでみると異物でも混入しているのか手に吐き出して確かめてみると女性の爪らしき欠片が入っていたんです。



私はすぐに彼女の肉で出来ているハンバーグだと確信しました。
そして、確信した途端に私はあの時流す事ができなきった涙をいつまでも流しながら彼女を体内に取り入れていました。

彼女の見れなかった空を見る為に。
彼女の残骸が血となり肉となり共に私と生きる為に、一欠片も残さず平らげました。それから退院するまでの間、私は三食全て彼女だった物を残す事無く食べ続けました。
その8



数日が過ぎて彼女を無視していた時の精神状態に戻った気分で私は退院を迎えました。
目隠しをしたまま手を引かれて車に乗せられ、両隣に誰かが私を挟むようにして座らされていました。
しばらくすると車は止まり、目隠しを取り払われて車は去っていった。
私は車の方を見る事をせずに家へと続く階段を降りて玄関へ向かうと一呼吸置いてドアを開けました。


ただいまと、以前と同じような元気を取り繕いながら言うと旦那もお帰りと、いつものトーンで答えてくれました。
靴を脱いで居間まで行くと娘がハイハイしながら駆け寄り、私の足にいつものようにハシャぎながらすがりついて来ました。
旦那はそんな光景を見て笑っていました。


帰ってきたんだ…。



「あたし」は安堵しました。



旦那は「お帰りお腹空いたよ〜。今日はなに作るの?」
と、言ました。


私は涙が溢れていました。
今までどうしてた?ちゃんと食べてた?娘はどうしてたの?
話したい事や聞きたい事が沢山ありすぎました。
けど旦那はそんなあたしを不思議そうな顔をしていました。
その9


けど旦那はそんな私を不思議そうな顔をしていました。


旦那「どうかしたの?」
私「何でもない。あたしがいない間どうだった?」


旦那は変な顔をしました。
まるで私がおかしな事を言っているように。
直感で違和感を覚えました。
まるで私はちょっとした間に買い物か何かして帰っただけのような対応だからです。
嫌な胸騒ぎがしました。
私は何かに駆り立てられる様に家中を探し回っていました。
そして勢い良く押し入れを開けると嫌な感じがしました。
我が家の押し入れの壁は白い塗り壁でできていてるのですが、今見ている押し入れの壁は不自然にベニヤ板が打ち付けてあったんです。
慌ててベニヤ板をはがしにかかると、旦那は何も言わずに背後にいるのでとても不気味に感じました。
全ての板を剥がすとそこには小さなドアがありました。
大人がハイハイしてやっと通れるサイズの大きさで、まるで映画の「マルコビッチの穴」のようなドアみたいでした。
その10(終わり)



意を決して私はそのドアを開けてみとそこはあたしがいた白い無機質な部屋がありました。



私が呆然としている後ろでは明るい娘の笑い声とこの世の中物ではないような旦那の嫌な笑い声が耳に張り付く位いつまでも聞こえていました。




終わり




拙い文章と長文失礼しました。

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