1973年3月末日で解散したアルファード。
ボーヤのジローは路頭に迷っていた・・・はずだったが、太郎さんが声をかけてくれたようで、ちょうどデビューした「タローとアルファベッツ」の運転手として再就職していました。
路頭に迷っていたのは、ボクらだったのです。
うちのタローは、しばらくの間は「スナック・タロー」に勤めていました。
一番危なかったのはボクだったのかも知れません。
弾き語りといっても順調ではありませんでした。
1976年にHSアンダーソンのギターを購入。
1977年にはフェンダー・ストラトキャスターを手に入れ、2件掛け持ちで稼ぎました。
ギターの他にはベースもサイド・ギターもいません。
たよりになるのはリズムボックスだけ。
そこで、ギターの音色を変えようと工夫しました。
それがエフェクターです。
バンド時代に初めて買ったのがエーストーンのファズ。
ストーンズの「サティスファクション」や、ワンズの「青空のあるかぎり」の音が出したかったのです。
しかし、実際に使ってみると単独で使うとハデな音が出るのですが、バンドの中で使うと音やせがして、全然聞こえません。
音が前に出てこないのです。
これは、あまり役に立ちませんでしたね。
次に買ったのがＭＸＲの「フェイザー」。
これは、まあまあでしたが、効果が薄かった。
良かったのはローランドのコーラス。
これはギターの原音にきらびやかな変化をつけてくれて助かりました。
そして、きわめつきは「コンプレッサー」。
本来の使い方は知りませんが、メロを弾くときの音を強調するために使いました。
なんたってギター一本なので、音色に変化をつけることしかできません。
これでだいぶ助かったことは事実です。
バンドをやめてしばらくしたころから喉の調子がおかしくなり始めました。
めいっぱい歌っていたのに、弾き語り用に歌いかたが変わったせいか、喉に変調をきたしてうまく歌えなくなってしまいました。
これが、その後ずっと続くことになってしまい、ずいぶんとつらい思いをしました。
1977年あたりから、お客さんが歌う伴奏をするようになったのは、救いでもありましたね。
いくつも耳鼻咽喉科で検査しましたが、原因はわかりませんでした。
残念なことでした。
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