mixiユーザー(id:193044)

2021年06月13日10:39

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(メモ)

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(メモ)詐欺師カルロス・カスタネダの教説のうち「死こそは最良のアドヴァイザーである」を私は高く評価してきたし、それによつて私の『葉隠』読解を形成してもきたが、「死はお前の左側、手を伸ばせば届くところに立つてゐる」を、私は未だ観念的にしか理解してゐなかつた。

昨年六月に私の腕の中でこときれた愛犬と、今回母が私に遺してくれたものとは“触知可能な死”であり、それによつて私の眩暈、私の錯乱、私の生を整序し鎮静する「最良のアドヴァイス」なのかもしれない。

私のTwitterなどの過剰なイメージの氾濫は、私の生の錯乱と眩暈の度合ひを示してゐるだらう。それは生といふものの姿であるともいへるだらう。だがこの生といふ度し難い奔馬は、死といふ大いなる敵手によつて、みづからを“人生最期のダンス”へと高めることを欲するのだ。

カスタネダの本のどこかにこんな話があつた。素行の悪い子供を「止める」ために親以外の親戚のをぢさんが、死体安置所に連れてゆき、その手を取つて死体に触れさせるといふのだ。絶対採用されないであらうし違法であるかもしれないが、まさに“死は最良のアドヴァイザーである”の応用であるだらう。

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