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2021年04月17日14:43

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金曜は……

 金曜は在宅勤務。
 仕事の後、Kinoシネマズみなとみらいで、
 「約束の宇宙(そら)」。

 これは、アリス・ウィンクール監督が、仕事への情熱と娘への愛の間で葛藤する女性宇宙飛行士を描いた人間ドラマ。
 主演のサラをエヴァ・グリーンが演じ、その娘のステラを約300人の中からオーディションで選ばれたゼリー・ブーラン・レメルが演じている。

 フランス人宇宙飛行士サラは、宇宙物理学者の夫と離婚し、会話や計算能力に障害がある8歳の娘ステラを女手ひとつで育てていた。
 サラは、長年の努力の結果、Proxma(プロキシマ)計画のクルーに選ばれる。念願がかなったサラだが、事前の訓練、そして1年に及ぶミッションの間娘と離れ離れになることになり、仕事と娘への愛の間で葛藤する事になる。
 そんな中、ステラはサラと、打ち上げ前にふたりでロケットを見る、と約束をするのだが……

 この映画、欧州宇宙機関(ESA)全面協力の下、ドイツ、ロシア、カザフスタンの宇宙関連施設で撮影された。
 欧州の宇宙関連施設や、見慣れないロシア式のロケット、様々な訓練の様子など、正に本物の迫力で、興味深く観られた。
 (エヴァ・グリーンは実際に耐G訓練機に搭乗、Gで顔が歪む様を撮影している)

 ところが、この映画、物語がどうにもよろしくない。
 主人公・サラが、どう見ても母親としても、宇宙飛行士としても失格なのだ。
 娘べったりで、仕事前に娘に電話して遅刻する、に始まり、訓練施設に娘連れて来て迷子にしてしまって大騒ぎ、挙げ句には、いかに約束があるとは言え、打ち上げ前の感染症隔離期間中に施設を抜け出して娘に会いに行くとあっては、宇宙飛行士落第、としか思えない。
 自ら脚本も手掛けた監督は、これが感動のエピソードだとしたいようだが……映画が製作された2018年ならいざ知らず、世界が感染症に苦戦する現在、感染症隔離施設を抜け出すと言うのはモラルの欠落著しい、と見られても仕方ないように思う。
 また、障害がある娘が孤独なのを気遣い、溺愛していたサラだが、父親が面倒見るようになってからは、近所の子供たちとも親しくなり、苦手だった算数でもいい成績を取るようになってしまうのを見る限り、母親としても独りよがりの毒親だったと見てよさそうだ。

 はらはロケットの出て来る映画に弱いのだが、これはさすがにダメ。とにかく、主人公のサラに感情移入出来ずで(ステラは最高レベルに可愛かったけど)、せっかくのロケット映画だけど、残念に思えてしまった1本だ。
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