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2021年02月21日21:54

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本日は“目黒ゆたか会”を行っていました。で、鑑賞した作品はクリント・ィーストウッド監督第一作「恐怖のメロディ」(1971)です。

本日は、明け方まで熟睡し、起きたら即朝食、そしていつもどおりテレビの録画予約を3台のデッキに行っていたら、出かける前に散歩しようと思いたち、すっかり日記を書くのを忘れていました。てなわけで、見たばかりの作品を取り上げます。

昨日は「永遠に僕のもの」を初見だとばかり思って書いたのですが、1年半前に劇場で見ていたわけで、前回よりは褒めていたことをFBの友人に指摘されて、初めて二度目だと判明しました。そういう意味で、先程見たばかりの映画を語るほうが、間違いは少ない(汗)。

物語は、カリフォルニア州の高級住宅地であるカーメルが舞台。はい、イーストウッドが後に市長を務めた街です。なんでも名誉職なので、給料なんか出ません。ボランティアですかね。僕も友人とサンフランシスコからドライブで行ったことがあります。途中にジャズ音楽祭で有名なモントレーがあるのですが、イーストウッドはその音楽祭の模様をたっぷりと見せます。

池島監督は、“ジャズ音楽祭とミュージック・クリップは不要”と言ってましたが、イーストウッドとしてはむしろそちらが重要だったんだと思います。同僚のDJ役者にデンスケ(ナグラだと思う)を持たせ、音楽祭を取材しています。公開当時にキングレコードに在籍し、このシリーズの音楽祭のLPを売っていたはずですが、この場面については全く忘れていました。←1年半前に見た映画を見直しても、見ていたことを思い出せない記憶力ですから、50年前のことなんか無理に決まっているか。

そしてまたロバータ・フラックの“愛は面影の中に(The First Time Ever I Saw Your Face)”の音楽ビデオ(ホームビデオはまだない)がフルコーラスで入っている感じなのは、MTVなどが生まれる前なのに画期的なことです。とはいえ、イーストウッドの監督デビュー作ですから、さほどヒットに作用したとは思えません。使用料として2000ドル払ったとimdbのトリビアにありますから、ロバータ・フラックにはメリットあったかも。

同じくトリビアによると、イーストウッドはドン・シーゲル出演シーン撮影にあたり11回やり直させ、そこで初めてカメラマンに“フィルムを入れろ”と命じたそうな。ドン・シーゲルの俳優デビュー作でもあるそうです。それ以外は早撮りのイーストウッドはすでに健在だったらしく、撮影予定を4日早く終了し、予定製作費より5万ドル安く仕上げたとのことです。

僕は「グループ」のジェシカ・ウォルターが、こんな病的なストーカーを演じているのが気に食わず、セリフにあるような“美人”とも思えなかったので、公開当時の初見から全く評価していません。評価するとしたら音楽祭とミュージック・クリップだけです。ジョン・ラーチがあっけなく殺されるのも好みではない。←いつもは悪役だからあっけない最後ばかりだけどね。

しかしながら、この後「アウトロー」「ガントレット」「ブロンコ・ビリー」があり、90年代以降は巨匠と呼ばれるようになりました。「リチャード・ジュエル」あたりになると、僕は文句のつけようがなくて困ってしまいます。だからこの監督第一作は、今更何一つとして褒める必要がないと思うのでした。

当然ですが、この作品を下敷きにした池島監督第26作「危なく愛して LOVE ME DANGER」(1996)のほうが、僕は面白いと思う。嘘だと思う方は、ぜひ並べて見てくださいね。目黒ゆたか会では、もうやりません(笑)。
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