10月31日
安城市歴史博物館で 「江戸の遊び絵づくし」を観た。
ここは ジムに出かける途中にあり、車で行けば 30分もかからないのが嬉しい。
江戸時代、庶民も楽しめる娯楽として爆発的に広まった浮世絵。美人画、役者絵、風景画といったジャンルがよく知られていますが、さまざまに展開された江戸の出版文化を代表する浮世絵の魅力はそれだけにとどまりません。今回の展覧会は、遊び心ある造形を見せる多様な浮世絵に注目し、それらを特色別に「寄せ絵」「判じ絵」「組上絵」などに分類しながら、機知とユーモアにあふれた「遊び絵」として紹介します。
また、影絵や判じ絵などの楽しみ方を体験できるコーナーも設け、見て・読んで・触れて、幅広い年齢層の方々に江戸庶民の遊び心を楽しんでいただける展覧会です。
10月31日には 14時から 神谷浩氏(徳川美術館副館長)の講演会もあり、それも聴いてきた。今は、コロナ禍にあり、軽いものを観てもらって 心豊かになって欲しいという企画者の意図も聞いた。
緊急事態宣言が出て、美術館は 全部閉館になってしまい、6月になって ようやく 展覧会を観れるようになった。
食べるものが最優先で、美術館・博物館は 一番最後だということを言われたが、私はそうではないと思っている。
「心の豊かさ」が 一番大事である。と、思う。
私はコロナで 閉じこもった生活で 一番つらかったのは、美術館に行けないことだった。
私は 浮世絵では美人画が 特に好きだが、遊び心のある絵も たまには良いね。と、思った。ただ、「判じ絵」は横の説明書きを読まなければ、意味が分からないので、その小さな字を読むのに 苦労した。
昨日講演会を聴いて 知ったことは、喜多川歌麿は、実際の人を描いた時に、それぞれの人を描き分けていた。「おきた、おひさ、とよひな」を描いた三美人を観た時に 「描き分けている」と思ったことは、これまで無かった。そうだったんだ。描き分けているとは知らなかった。「物思恋」がその例である。
写楽は、人の特徴を誇張して描いていて、そこが素晴らしい所なのだが、当時の役者絵は 「かっこよく描く」という風潮とは違っていた。時代を先取りしすぎていたのかな。
それで、短期間で消えてしまった。
風景画は 江戸の半ば過ぎから登場した。「東海道五十三次」は 北斎が先に描いていた。北斎の風景画には文学性が無い。 人物は構図のためにポーズをつけている。
広重は 天気・時間を風景画に 取り込んでいる。
国芳は 武者絵で有名。例えば、宮本武蔵を描いた絵で、くじらを刺し殺している絵がある。予想もつかない方法で 絵をつくる。見た目の面白さ。三枚続
サービス精神
<日本の戯画は昔から>
鳥獣人物戯画 平安時代
高山寺(京都市右京区)に伝わる紙本墨画の絵巻物。国宝。鳥獣戯画とも呼ばれる。
動物や人物を戯画的に描いたもので、おこえに始まる戯画の集大成といえる。
4巻からなる。ウサギ・カエル・サルなどを擬人化する甲巻が素晴らしい。
「日本最古の漫画」とも。12〜13世紀、複数の作者。作者との鳥羽僧正の名は江戸時代には出てきている。
1.北斎の戯画 謎かけ遊びを描く作品群
2.戯画の王者 国芳
浮世絵・・・人々の楽しみのための情報をカラフルに、大量に提供する。
画題の拡大;役者絵・美人画+風景画+武者絵+歴史画+戯画
戯画:自分も楽しみながら、人々に楽しみを提供。サービス精神旺盛
動物の擬人化 猫、金魚、狸、狐、亀
擬人化+似顔絵 役者絵禁制下の役者似顔の工夫
器物の擬人化
寄せ絵 影絵 猫百態 明治になっても戯画
天保の改革・・遊女と役者を描いてはいけない 規制逃れのため擬人化
規制が終わっても 面白くなって描いていく
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