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2020年08月14日22:39

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ジャンボ鶴田怪物伝説(699)

「ニューイヤー・ウォーズ SUPER BATTLE86」第8戦、1月9日、山口・岩国市体育館(観衆3,100人満員発表)大会。

山口県は長州力の地元(徳山市、現在の周南市出身)とあって長州がメインイベントに出場、谷津嘉章&小林邦昭と組んで国際血盟軍のザ・グレート・カブキ&阿修羅・原&剛竜馬組と対戦。国際血盟軍絡みのメインイベントで大将であるラッシャー木村が出ないのはこれが初めて。

試合は13分35秒、長州がリキラリアットからの体固めで剛からフォールを奪い、快勝。地元に錦を飾りました。

帰国したニキタ・コロフ&クラッシャー・クルスチェフ組のザ・ロシアンズに代わり、この日からバリー・ウィンダム&マイク・ロトンド組のUSエキスプレスが特別参加。来日第1戦は鶴田&石川敬士組と対戦。10分4秒、ウィンダムが石川をコーナーポスト最上段からのダイビング・ラリアットから体固めに決めて初戦を白星で飾っています。

USエキスプレスのフィニッシュもダイビング・ラリアット、ザ・ロード・ウォリアーズ、ロシアンズのロシアン・シックルも同じ技で、飛ぶ高さは違いますが、ハーリー・レイスも前85年の来日からフライング・ラリアットをフィニッシュに使っており、当時の流行技でした。
 
セミ前に組まれたのは全日本対国際血盟軍、馬場&天龍組とR木村&鶴見五郎組。8分33秒、馬場が鶴見をカウンターの16文キックからの片エビ固めで降して貫禄勝ちを収めています。

ミル・マスカラスはジャパンの仲野信市とシングルマッチで対戦、6分10秒、ダイビング・ボディアタックからの体固めで完勝。やはり、今シリーズもマスカラスは中堅選手とのシングルマッチが多いです。

なお、パワーリフティングの元世界王者、トム・マギーは前日の1月8日、松山・愛媛県民館(観衆2,700人発表)大会を最後に帰国。松山ではジャパンの新倉史裕にフライング・ニールキックからの体固めで勝ち、最終戦を白星で終えていますが、1月1日に長州との異種格闘技戦で敗れた以外は栗栖正伸(2回)、ハル薗田、仲野、渕正信、新倉と中堅クラスを相手に全勝で帰国しました。

全日本対国際血盟軍、タイガーマスク&サムソン冬木組vsアポロ菅原&高杉正彦組は9分37秒、タイガーマスクが高杉をダイビング・ボディプレスからの片エビ固めでフォールし、全日本側に凱歌が上がっています。

参加外国人プロフィールにも書きましたが、この日から突如としてハワイのレスラーであるマイティ・ミロが参戦。薗田とシングルマッチを行っていますが、6分44秒、フィッシャーマン・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)で敗れています。

前歴不明、パンフレットにも載っていないミロですが、ハワイから来たことだけは確かで、写真から見てハワイ、サモアと言ったポリネシアンであることは明らか。前85年8月3日、猪木、坂口、藤波、木村健吾、ザ・コブラ等新日本プロレス勢が参戦したハワイ・ホノルル・アロハスタジアム大会に出場しています。

ミロはスティーブ・リーガル(82年7月、85年7月に全日本プロレスに来日)の保持するAWA世界ライト・ヘビー級王座に挑戦し、両者ダブル・フォールの引き分けに終わっています。

このアロハ・スタジアム大会はリア・メイビア未亡人派の興行で、メイビア未亡人は新日本プロレスと提携しており、そのルートからではないと思われます。私は別連載「ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼」の中でミロの来日ルートに関して「馬場がハワイで静養していた際、売り込んだかも知れない」と書きましたが、

もう少し突っ込んで考えてみると、ハワイではメイビア未亡人派の前はエド・フランシスとPWF会長のロード・ブレアースが79年まで興行を打っており、全日本プロレス、馬場個人とハワイの繋がりは深く、ブレアース、もしくはハワイ在住のカール・フォン・スタイガーの口利きでトライアウト参戦が決まった、ということもあり得ます。

今シリーズ終了後、馬場以下全日本プロレス一行は初の台湾遠征を行いますが、それにスタイガーと、同じくアロハスタジアムの興行に出たキニー・ポポが参戦しており、そのラインではないかと推測致します。

全日本対ジャパン、マイティ井上&渕組とアニマル浜口&寺西勇組というこちらも4人中3人が国際プロレス出身者というタッグマッチは11分3秒、浜口が渕を回転エビ固めでフォールし、ジャパン軍団の勝利。

全日本対ジャパン、グレート小鹿&大熊元司組vs栗栖&新倉組。前の85年「世界最強タッグ決定リーグ戦」では腰を負傷した天龍、石川に代わり、スタン・ハンセンとの試合が頻繁に組まれ、上の方の試合が多かった大熊と北海道巡業など一部しか試合に出なかった小鹿の極道コンビが久しぶりに復活。  

13分42秒、大熊が栗栖を首固めに丸め込み、器用な一面を見せて極道コンビの勝利。

第1、2試合は百田義浩、百田光雄の百田兄弟がそれぞれシングルマッチでジャパン勢と対戦。義浩は保永昇男に11分3秒、エビ固めで敗れ、光雄は笹崎伸司を9分22秒、バックドロップからの体固めで破り、百田兄弟は1勝1敗で星を分けました。
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