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2020年06月29日14:09

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読書紹介1937●「わが名はオズヌ」 

●「わが名はオズヌ」 今野敏著 徳間文庫 14年版 730円
 本書は、役小角(えんのおずぬ)が原始キリスト教の信者で、日本のキリストであるという奇説・珍説にもとづく物語。物語そのものは、荒れ果てた県立高校を廃校にしてニュータウンを建設する計画が浮上する。学園を守るため、生徒たちが建設推進派の与党代議士と大手ゼネコンに立ち向かう、というもの。
 この生徒の中心である賀茂晶が、千年の時空を超えて甦った修験道の開祖・役小角で、オズヌが晶に転生したというもの。ここから役小角の生い立ちや、当時の日本の民族が大陸系、朝鮮系、南方系、はたまたシルクロードを渡って来た中東系(ここに、原始キリスト教団が入る)がいた。
 日本では、これらは部族の形をとっているのだが、役の一族(賀茂族)は原始キリスト教団だった、ということ。ということで賀茂晶は、呪術力を操って荒れ果てた学園の生徒たちを立ち直らせ、やがてゼネコン社長(元ヤクザ)をも立ち直らせて・・・、という物語。
 古代日本の民族が、様々な民族でなりたっていたことと、これらの民族が大和朝廷に統一されていく過程でなにが起こったかが、描かれた本でした。

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