志村けんの功績

ここ数日、私がネガティブな話題をしすぎたせいで夫婦仲がやや険悪になっていた。でも、昨朝のタブレットの号外で「志村けんさん　コロナウイルスで死亡」という文字を読んだら、「えー、ウソでしょ」と妻が絶叫。「最終治療器のエクモを使っている」という情報を知っていた私はこういうこともあり得るとは思っていたが、こんなに早い悲報は予想外。やっぱりショックだった。

彼が本気で結婚を考えたという番組が放映されたのは１０日くらい前。まだ新型コロナ陽性が発表される前だったと思う。その収録日が３月１０日だったと公表されたのは、放送の直後。生涯独身を貫いた彼にもそういう秘話があったと驚くような内容で、これが最後の収録だったのだろう。昔の彼女もさぞ心を痛めているに違いない。

志村けんは荒井注の代わりにドリフに入ってきた人だが、そのお笑いに対する感性は天才的なものがあった。半世紀もやっていたけど、私が印象に残っているのは石野陽子とコントをやっていた頃かなあ。正直、この１０年くらいはパワーが落ちたなあと感じていたが、昔の彼はナンセンスの笑いを極めていた。だからドリフのなかでも一番になれたのではなかろうか。最後は東京都知事にコロナに対する注意喚起でも功績をたたえられたが、いまはお別れの会さえ開けないような状況。現実はあまりにも悲しすぎる。