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2020年02月14日00:38

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【映画】ダイヤモンドは永遠に

ダイヤモンドは永遠に 1971年

ジョージ・レーゼンビーが思わぬ降板となり、再び後釜が居なくなった007シリーズ。苦肉の策として、初代ジェームズ・ボンド、ショーン・コネリーの復活となった。

ダイヤモンドの知識を問われたボンドは
『地球上で最も硬い物質。犬に替わる女性の友人。そんなとこですかな』と答えると、
『ダイヤの知識が無いとは意外だな』と皮肉で返すM。
この辺のやり取りはやっぱりコネリーボンドはしっくり来る。
世界に流通するダイヤモンドの行方が大量に不明となっている事が判明し、その調査に乗り出すボンド。

アメリカ西部の砂漠地帯で、怪しい取引をする謎の面々。
『いつもの彼はどうしたんだ?』と問われ、
『今日はちょっと野暮用でして…』と明らかに怪しい返答。この時点で充分に不審なのにも関わらず、突然1人が
『イタタタ…』
『どうしました?』
『ちょっと虫歯が痛みましてね。
そうだ、貴方「ドクター」ですよね。ちょっと診てやってくれませんか?』
『どれどれ。はい口を開けて…』
とやってる最中、背中にサソリをポイっと放り込むと、相手は呻き声と共に絶命する。
いやはや、ナンじゃそりゃ?何億もの金が絡む違法取引の最中にこれは無いでしょw 虫歯だったら『診た』だけじゃどうにもできないんだしさ。あまりの緊迫感の無さには目が点だ。

ブロフェルドはまたもや役者が代わってしまい、なんだかよく分からない。小説によれば常に整形手術などで容姿を変えているって設定だそうだから、そうだと思えば納得できない話でもないが、観てるこちらからすれば毎回役者が変わると感情移入がし難くなるな。
『誰これ?』みたいな感覚になるしね。
今回はその設定を補強する意味合いもあってか、変装して登場するんだけど、それがなんと『女装』と言うね…
いや、そこまでやる事ないんじゃない?オジサンが女装しても笑いモノにしかならんでしょ。
ボンドと地下のアジトで戦うも、手術台みたいな所に載せられたブロフェルドは、ボンドに泥のプールみたいな所に頭から突っ込まされるってのもドリフのコントみたいだし。
本気で殺す気があるのか、はたまたトムとジェリーみたいにじゃれ合いなのか判断に苦しむ演出。

ラスベガスの街中でのカーチェイスはなかなか迫力がある。裏路地に逃げ込んだのはいいが、行く手が細くなる。ここで鮮やかな片輪走行で切り抜ける。
ここも、シーンが変わると逆側のタイヤを持ち上げてると言う撮影上の手違い。編集で、途中で逆サイドに振り向ける苦肉の策で誤魔化してるが…

敵に捕まり気絶したボンドは工事現場の土管に入れられてしまい、そのまま土の中に埋められてしまう。目を覚ますとネズミが現れるのだが、突如そのネズミが逃げ出す。向こうから水が押し寄せて来て、こりゃどうなるかと思っていたが、特段どうと言う事も無い。
建設作業員達が文句を言いながら土管のハッチを開けると、タキシード姿のボンドが現れ
『ペットのネズミを散歩させてたら迷子になってね…』との減らず口は流石だ。

最後は海底油田の発掘プラットフォームみたいな敵のアジトが舞台。ブロフェルドは入手した大量のダイヤモンドを使ったレーザー砲を開発し、それを装備した人工衛星で世界征服を企む。その制御方法がカセットテープってのが時代を感じるねぇ。今の若い人にはサッパリ意味不明だと思うけど。
捕らわれたボンドは一瞬の隙をついてテープをすり替えるのだが、そこにいた今作のボンドガールであるジル・セント・ジョンが、それを更にまたすり替えてしまい、元の木阿弥。
彼女はマシンガンを乱射して、反動でそのまま海に落ちてしまったりとかなりの天然。
ここで総攻撃となるんだけど、この作品は全体的に展開がよく解らない。誰と誰が、何の為に戦ってるのか、そうした事実関係が今1つハッキリしない。
とにかく味方側がヘリによる総攻撃をかけ、ブロフェルド側は敗走。密かに潜航艇で自分だけ脱出を図るも、吊り下げるクレーンをボンドが乗っ取り、あちこちにドカンドカンとぶつけまくる。
いやはや。前作で最愛の奥さんを殺され、怒り心頭のハズでは…(・Д・)?
そんなんでいいのかジェームズ・ボンド!

大ラスはジル・セント・ジョンと一緒に豪華客船でクルーズ。そこに虫歯が痛い殺し屋2人組がソムリエに扮して再び登場。部屋に運び込んだ料理に仕掛けた爆弾でボンド殺害を図るも、
『ワインは最高だが、君の安物の香水の匂いでワインの香りが台無しだ』とボンド。目を白黒させる殺し屋に、
『この匂いには覚えがあるな』と、以前一戦交えた相手である事を看破する。
このラストシーンはなかなかシャレてたな。

ダイヤモンドは永遠に
私を満足させるその美しさ
愛が消えたとき
その輝きは増す
男はいずれ灰になる
命を懸ける価値などないわ



ダイヤモンドは永遠に ☆☆☆☆
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