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2020年02月10日01:00

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マーフィーの法則で選ぶ工具箱の中身!

■マーフィーの法則で選ぶ工具箱の中身!

車でも飛行機でも、持っていける工具というのは重さもスペースも限られています。トライアスロンかロードレースかロングライドをサポートするのかでも違います。遠征する先の国や場所を考えて、持っていく工具のラインナップを決めることにしています。

仕事部屋に工具箱を運び込んで、イエローの毛布の上に工具を広げて選択することになります。アーレンキーやドライバーやスパナなどの一般工具とチェーン工具などの専用工具、ホイールに合わせたニップル回し、ハブスパナなど1つ1つと向き合います。

メカニック契約している選手が出場する場合は、使用しているパーツを1台づつ思い出して、メンテナンスの可能性がある工具は必須うとなります。サイクルショップやホームセンターや専門の工具屋さんの状況を知っている場所なら、滅多に使わない重い工具を置いて行き、必要なら現地で買うことにしています。

もっともそんな致命的なトラブルを抱えているバイクはには正直関わりたくないですね。シールドベアリングの着脱工具なんてもちあるきたくないな〜。回転部にガタがあったり、異音が出ていたら寿命だから、日頃メンテナンスしてもらっているショップで交換してから本番に臨むべきでしょう。

シールドベアリングの予備を持っていないとガタの解消はできませんから、プロロードチームの場合は機材供給先の契約があるしトライアスロンのプロも契約機材があるのでで、個人でメカニック契約した場合は、緊急用に1セットくらいは持っています。

できれば現場での作業は通常のメンテナンスの精度を上げる時間を消費してしまうので避けたいので、トレーニング中にも注意してほしいし、行きつけのショップのメカニックに相談して、事前のオーバーホールは必須ですね。

まあ色々考えたり、レースやイベントの現場でメンテナンスを経験して、限られたスペースなので、何度も何度も工具箱の中身をセレクションして、今の工具箱の中身になっているわけです。アジア地域やヨーロッパ、北アメリカではこれはいらないかというものが違ったりします。

しかも、これまでの経験ではシマノ、カンパニョーロ、スラムなど、どのコンポーネントにも対応できるようにしているけど、電動メカ用の特殊な工具も増えています、油圧のディスクブレーキの補修キットも増えます。ホースキット、フィールドなど、必ずそういう専用工具は増えて行きますが。これはここ数年で使ったことないなというものもあります。

もう、なぜそんな工具を入れていたのかも思い出せないものを見つけて、これは今回はいらないなと、部屋に置いてきた工具が必要になるという、皮肉なことが何度かありました。それさえあれば簡単に直せたのに、その小物さえ持っていたら簡単だったのに、という皮肉なことがしばしばありました。

そんなマーフィーの法則を経験すると、時間短縮を考えると、簡単に仕事部屋へ工具を置いてくることができなくなりました。考えて、考えて、無ければ仕方ないと覚悟しないと、滅多に使わない工具を除外できなくなりました。

ヨーロッパを遠征している時のスペアパーツと工具の最大重量は100kgに達していました。全部が納まる銀盛堂の特注のジュラルミンケースに、転がり車を付けてもらい。石畳の道をゴロゴロ転がして移動していました。整備台はモトローラチームが開発に関わった最軽量のアルチメイトでした。

飛行機の搭乗手続きは毎回大変でした。オーバーチャージの値下げ交渉は1時間近くかかったり。入国したら税関でパーツを売ってしまってはダメだよと警告され。時間のかかるフライトになることが通常でした。スポンサーのエールフランスのフライトだとフリーになるので、トランジットが大変でも、どこへ行くにもできるだけエールフランスを利用しました。

工具箱はよく壊れました。ゼロハリバートンとスナップオンのダブルネームの電工用の重厚なトランクは、シドニー空港のロビーで取ってが外れて、40kg以上ある工具箱が、サンダルの足の指の上へぼとりと落下して、指2本を骨折しました。プロテックも2年くらいで壊れました。中身がヘビーすぎるんですね。

空港は地上職員の体を守るために、1個のトランクの重量や、輪行袋の重量には35kgの制限があって、よく投げ飛ばされているのを目撃しました。評判の悪いヒースローではターレーのカーゴから決戦ホイールのケースが落ちているのを目撃しました。エンド曲がりならラッキーな方で、フロントフォークが折れていたり。ホイールが曲がっていたり、ということが起こっていました。

そうなると、地元のショップを当たってカーボンフロントフォーク探しか、レンタルバイク探しになります。日本の大型ショップでも手に入る可能性は低いですね。ホノルルセンチュリーライドの朝に前後輪が壊れていて、朝の4時にイベントをサポートしている地元のショップのメカニックに電話をかけて、ホイールを借りたこともありましたね。

海外まで来てバイクが壊れて走れないのは気の毒ですから、ネットワークを駆使して、カーボンフロントフォークを貸してもらったりしたこともありました。そんな時頼りになるのは持って来た工具です。ケミカルもスプレー式は取り上げられるので、容器入りのものとなっていつものとは違ってしまいます。

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