01 このように私達は、憐みを受けてこの務についているのだから、落胆せずに、
02 恥ずべき隠れた事を捨て去り、悪巧みによって歩かず、神の言を曲げず、真理を明らかにし、神の御前に、全ての人の良心に自分を推薦するのである。
03 もし私達の福音が覆われているなら、滅びる者どもにとって覆われているのである。
04 彼らの場合、この世の神が不信の者達の思いを眩ませて、神の形であるキリストの栄光の福音の輝きを、見えなくしているのである。
05 しかし、私達は自分自身を宣べ伝えるのではなく、主なるキリスト・イエスを宣べ伝える。私達自身は、ただイエスの為に働く貴方方の僕に過ぎない。
06 「闇の中から光が照りいでよ」と仰せになった神は、キリストの顔に輝く神の栄光の知識を明らかにする為に、私達の心を照して下さったのである。
07 しかし私達は、この宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は神のものであって、私達から出たものでない事が、現れる為である。
08 私達は、四方から患難を受けても窮しない。途方に暮れても行き詰まらない。
09 迫害に会っても見捨てられない。倒されても滅びない。
10 いつもイエスの死をこの身に負うている。それはまた、イエスの命が、この身に現れる為である。
11 私達生きている者は、イエスの為に絶えず死に渡されているのである。それはイエスの命が、私達の死ぬべき肉体に現れる為である。
12 こうして、死は私達の内に働き、命は貴方方の内に働くのである。
13 「私は信じた。それ故に語った」と記してある通り、それと同じ信仰の霊を持っているので、私達も信じている。それ故に語るのである。
14 それは、主イエスを蘇らせた方が、私達をもイエスと共に蘇らせ、そして、貴方方と共に御前に立たせて下さる事を、知っているからである。
15 全ての事は、貴方方の益であって、恵みが益々多くの人に増し加わるにつれ、感謝が満ち溢れて、神の栄光となるのである。
16 だから、私達は落胆しない。例え私達の外なる人は滅びても、内なる人は日毎に新しくされていく。
17 なぜなら、この暫くの軽い患難は働いて、永遠の重い栄光を、溢れるばかりに私達に得させるからである。
18 私達は、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くのである。
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