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2019年10月30日20:18

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小説 秋物語り 31

小説 秋物語り 31
「最初はね、何となくおかしいと感じていたのよ。アメリカは日本に協力を依頼しながら、隠していることがあるような気がしてならなかった・・でもね、お爺ちゃんのアパートが襲撃された時、わたしの通報を待っていたかのようなパトカーの大挙急行、しかもテロ対策の訓練を受けた部隊らしい集団が完全防備で応戦し、早い時間に鎮圧し、全員を逮捕したと言うのに、全員に自殺された・・そして、背後関係などの調査も済んでいないのにお爺ちゃんに警護もつけず配達へ行かせるし・・結果2度目の襲撃と拉致。この時のことは覚えていらっしゃいますよね」
 沙耶の問いに美紀の父親が応える。
「えぇ、確かに最初の事件からおかしかったです。わたしたち交通課は訓練だと聞いていました。通常勤務から指示有れば郡元稲荷神社へ急行せよとの通達で、午前11時23分、急行せよとの指示。駆けつけると2丁目付近で拳銃の乱射音が聞こえるし、テロ鎮圧中と言うし・・その場で、援護せよと指示されるし、混乱中に犯人確保の報と、犯人自殺の報・・事件の概要は県警本部の記者会見で知った状態・・」
 沙耶が問う。
「訓練は県警との合同訓練?」
「ではありませんでした。我々が聞いていたのは管内の交番を含む全パトカーと白バイの急行でした」
「あの日・・すぐ近くでサイレンを鳴らし駆けつけたのが県警で、所轄はおのおのの現場から急行したというわけね」
 沙耶の質問に間達原巡査部長が応える。
「えぇ、おかげで269など、稲荷神社周辺道路は交通遮断状態になりましたよ。県警本部の記者会見では、所轄も協力したとなっていましたが所轄は混乱しただけ・・2度目の新聞配達員襲撃事件は、通報で現着1番でしたが、転がった新聞配達のバイクの近くに血だまりがありました。雨でほとんどの血が消えかけていました。現状保存もままならず、道路封鎖するのが精一杯でした。銃撃を受けたらしい配達員の姿はありませんでしたが、何となく至近距離から銃で撃たれたと思いました。オートバイなど、銃弾を受けた痕跡がありましたよ。ガソリンタンクに当たらず発火しなかったのが不思議なくらいでした」
「その事件の捜査が打ち切られたってわけか・・」
 沖田は、病室でメアリーに見せられた新聞記事を思い出した。(続く)

獅子座クウネル日記獅子座
 今朝も寒かったですね。雲海を撮りたいと思いながら、やっぱり散歩大事でしょうと、いつもの川へ(笑)韓ドラを1本見てでたので、日の出前30分ってわけには行きません。外へ出たらすでに空は赤く染まり出し(汗)おまけに今日は雲ひとつない青空・・いまいち赤色が薄い・・少し霧も出てましたし、思いどうりに撮れないものです。結局往復2時間歩いたものの、ほぼ歩いただけで撮影枚数は少し。撮るものが無くてカラスを撮ったり(笑)
 午後は関之尾のイチョウの色づきの下見に行きましたが、ここも撮るものないですね。見つけることが出来ないだけなんでしょうが・・

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