亜熱帯化する日本列島は、もともと降雨量が多かったが、
地球温暖化によって毎年のように大洪水に襲われている。
列島の中央を山脈が走り、
山間部に降った雨が一気に平地に流れ落ちるのだが、
川が蛇行しているので、水の圧力で堤防が決壊することが多い。
それにしても、国が管理する一級河川の脆弱さはどうだ。
台風19号による流域型洪水では、阿武隈川のように、
広域で家が二階まで水に浸かり、人的物的な被害がでている。
また、東京都と神奈川県を流れる多摩川では、
川の水位が上昇したことで、下水が逆流して溢れ出し、
タワーマンションの地下が水に浸かり、電源を失った。
都会の真ん中で1500人の生活が脅かされたことは、
国民の命と安全を守ると定められた都市計画の
欠陥を指摘されても国は返す言葉もないだろう。
さらに悪化するとされている地球温暖化に、
政府の国土強靭化計画もかけ声ばかりでは、
国民の生命も財産も水に流されるばかりだ。
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