『 にゃんにゃんパラダイス (完結編) 』
(※一部見る人によっては不快な描写があります、注意)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
町中ではいろんな場所が猫で溢れかえっている。
そしてそれ以外でも道行く通行人、ベンチでランチをしているサラリーマン、下校しながら一人の子をからかう上級生、道端で立ちながら話すママ友、散らかってる部屋でゲームをする男性と母親らしき人など。
それらもすべて猫に変わる。
アナザーノラは高笑いする。
「とても気持ちいい! 私の家族がこんなにたくさん。
もう人間なんていらない!! 身勝手な考えしか持たないやつらなんて消えてしまえ!!」
笑っているとトラックの音。
アナザーノラは突然走る。
車道には子猫。
そこに大型のトラックがスピードを緩めることなく走って来る。
アナザーノラは口から玉を出すとトラックの運転手に入り、運転手は猫に変わる。
アクセルから足は離れたがスピードはなかなか落ちない。
それを見たアナザーノラは走る。
ドンッ
「・・・・・・。」
あお向けの状態から目を開くと両手で子猫を持つ。
無事だと気づくと老婆は抱きかかえる。
自宅の前に来ると子猫にエサをあげる。
「ごめんね、うちでもう飼うことはできないの。
だけど、おなかすいたらいつでもいらっしゃい。」
エサを堪能すると子猫は去っていく。
老婆は手を振って見送る。
‐ 終わり ‐
ログインしてコメントを確認・投稿する