JMのシンジ

カナダ出身の日系俳優、デニス・アキヤマがお亡くなりになったという。合掌。
ウィリアム・ギブスンの短編を映画化した『JM　ジョニー・ネモニック』（個人的には好きな作品）でビートたけし演じるヤクザ・タカハシの子分・シンジを演じていたので妙に印象に残っている。
ギブスン本人が執筆した脚本によればシンジは白人と中国人のハーフ（つまり、日本人要素ゼロ）でエリートヤッピー気質のアメリカ人ヤクザという設定。当然、昔気質な親分のタカハシとはそりが合わず邪険に扱われている。作り物の親指に仕込んだ熱線カッターをブンブン振り回して主演のキアヌ・リーヴスを追い回し、ウド・キアーを三枚に下ろしてブチ殺し、カタコトの日本語でビートたけしに挨拶したらネイティヴな日本語英語で怒られる、そんな役だった。ただそこにいるだけで存在感のあるビートたけしには及ばないまでも、劇中における事実上のラスボスだったドルフ・ラングレンよりは目立っていた様な気がする。
そういえばこの役者さん、クローネンバーグの『戦慄の絆』にも１シーンだけ出演していた（役名もデニス）。

『バイオハザードIV』『ピクセル』出演　デニス・アキヤマさん死去　66歳
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