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2019年09月08日00:58

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宮澤賢治ものドラマ

あめゆじゅとてちてけんじゃ

妹に頼まれて小さな茶碗2つに「雨雪(霙)」を掬いに外へと駆け出す賢治。

以前、そう、随分以前に見た昔のテレビドラマにも同じシーンがあった。
「永訣の朝」
今別のドラマで観たわけだが、肉親を失う前と後では感じ方が違うなあ、と思った。

私は父が逝く際に別れの言葉をかけられなかった。
保育園に子どもを迎えに行かなければならなかったから。自宅駐車場に車を停めた直後に、1人で留守番をしていた長女から「おじいちゃん死んじゃったっておばあちゃんから電話があったよ。」と聞かされた。長女は大泣きしていた。
その日は朝から母に代わって父の病室にいた。
様子を見に来た看護師から(意識レベルを確認する為に)私の事を指して「この人はだあれ」と訊かれた時に、「わしのむすめよ」とはっきりと応えた父の表情と声が忘れられない。あれが、私が聴いた父の最期の言葉だった。

ドラマの臨終シーンを観ながら、そんな事を思い出していた。

国語の高校教師をしていた人が、宮澤賢治が好きです、って言ってたなあ。その当時は特定の宗教観を持っている人には一種嫌気がさしていたから、あまり会話が進まなかった。
人生山超え谷超えしてきた還暦婆の今ならもっと突っ込んだ話で盛り上がりそうなんだけど。そうなった頃には向こうさんも生きているやらどうなのやら。故郷が岩手県だって言ってたから、定年退職を迎えてとうに帰郷してるだろうけど。
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