京都アニメーションをターゲットとしたテロ行為について

当面、「語るべき言葉がない」というのが正直なところです。なのでまぁ、外堀の話をします。

凄惨な結果なのは間違いないし、悲しい出来事であることも、言を待たない。

この件は、「火災事故」とか「放火事件」というレベルのこととは思えないです。アニメ文化の拠点を襲い、大量殺戮を持ってこれを消滅させ、「芸術を殺す」行為だと考えます。ゆえに「テロ」だと。

テロだという前提で本件を見るとき、加害した当事者が何を考えていたのか、は問われないとなーと思う。「パクった云々」という例の話ね。
報道を見ていると、すでに「そんな小説は存在しないんですよ」「根も葉もない犯人の身勝手な妄想」と、それこそ根も葉もない主張がされている。

それでいいのか、と思います。

そもそもテロというのは、虐げられほかに方法がなくなった少数の弱者の、最後の抵抗手段だったりする。
9.11は最悪の犯罪として報じられ（それは間違ってない）、本来言いたかった彼らの主張は黙殺されたまま、ビンラディンは殺害されて当然とする万国共通の認識が生まれましたよね。特殊部隊が彼を仕留めたときは世界中が沸き立った。

それでいいのか。と思います。

オウム真理教の地下鉄サリン。日本の法令に照らす限り、許されがたく無法な大量殺人であり、断固として裁かれなければならない事案でした（これも間違ってない）。しかしオウムの側に立てば、権力から圧迫され存在自体の抹殺を前にした者の宗教闘争として、歴史を見ても至極真っ当なものだったと思うわけです。家族が、「麻原彰晃を治して本人に語らせたい」と言っているのを無視し、あるいは語られることを恐れるように、チャッチャと執行しちゃったし。

それでいいのか。

こういう言説に対して必ず出てくるのが「殺された当事者、そしてその遺族の感情を無視するのか」みたいな幼稚な反論です。
そういうことを織り込んで考えなければ、テロを身近なものとして感じることはできない。ていうか、「お前にはそれがわかるのか」と言いたいです。俺だって明日やられるかも知れない、その時俺の家族はどんなに悲しむか。キミらにわかるのか？　そういう危機感に目を背けて、高い目線から偉そうに語るメディアが雰囲気作ってるよね。羽鳥とか宮根とか、本気でゲロ吐きそう。

戦争と比べてみればいい。9.11でも死者1000人j単位ですよ。大東亜で生まれた何千倍の死者と遺族の心は、来年米寿を迎えるうちの母含め、今どう扱われているのか。明日選挙であることに乗っかれば、ちまちましたテロよりもっと大きい、もっと恐ろしい犯罪を受け入れ加冠する心が自分にあることを、多くの人に感じてほしいと思います。

哀しみと痛みは共有されなければならないし、当事者は法に基づいて裁かれるのが当然です。よって今必要なのは、犯人が死なないこと。その話を聞いて、俺が納得できるか否か、という判断基準。結果、キチガイのキモヲタがやらかした、ということがわかって初めて、批判も罵倒も糾弾も、なんだったらネットによる社会的抹殺も、できるのだろうと思います。

京アニの社長が、「剽窃に関する問題はいつもある」と明言したのは素晴らしいと思う。たぶんその背後に、「いやこの件それとは関係ねーかんね」という信念があることと思います。にしても、二次創作を含め、この手のトラブルがあることをトップ企業が表明したことは意義があると思います。偉い。

要するに、だから。
あの彼がどれだけひどい目に遭い、あれだけの蛮行を働いたのか、は問われるべきだと思う。
パクりがあった場合も、京アニはそれを容易にに抹殺できるよね。吉本とかジャニーズと一緒です。。
ではあるが。
んー……やっぱデブヲタがやらかした感じなのかなぁ。じゃあなんのためにこんな長文書いたのか(´･ω･｀)。とりま早く回復しろ。話はそれからだ。