ついに問題化。

単身者向けワンルームマンションの問題が表面化した。

実は１５年ほど前からそのことについてはよ〜く知っていた。
その当時引越し屋の班長として働いていたのだが、新居の完成までの仮住まいとしてそのマンションに仮入居される方が多かったからである。

念願の新居が完成し荷物を新居に搬入し作業完了時に必ずお客さんとアンケートを含めてお話していたのだが、そこで出るのが感謝の言葉と同じ位の割合で仮住まいの壁の薄さだったのだ。

当時から｢TVのリモコンがとなりの部屋の操作で干渉を受ける｣｢となりの部屋の人のいびきがうるさくて眠れない」等、壁の薄さを指摘する声があまりにも多かった。

もちろん営業的にメリットがあったので仮住まいとして優先的に紹介していたのだが、酷い例になるとそのマンションの部屋は荷物置き場にして他に生活の為の部屋を借りている方がいることまで発覚し紹介するのをやめたほどだったのである。

実は今の仕事でもここのマンションとは因縁がある。
｢光熱費無料｣と言う事も売り文句の一つだったのだが、自分が今の仕事について２年ほど経った頃から個別に訪問する事が増えていき、最終的に請求先が本社から各部屋になり「入居者の責任で｣になったのだ。

当然入居者からは｢話が違う！｣と言われるが｢それはそちらの都合でしょ？」と随分問答無用の作業をした覚えがある。

前職でも現職でも社内では家賃収入を餌に投機目的の顧客にマンションを建設販売する商法である事から｢やばいんじゃない…｣と言われていたのだがここへきて一気に問題が表面化しつつある。

さらにもう一つ。話題の強制転居に関しても問題化しそうな話を聞いている。

入居審査がゆるい事から多くの若い子たちに人気だったようだが、たまに通常の審査では入居できない方が入居されている事があり基本的には若い子相手の楽な交渉が多かったが時々大型地雷にあたることがあった。

転居交渉をされる営業の方には気の毒だが、果たして彼らには自分たちのような鍛え抜かれた｢人間力｣があるのであろうか？

まだまだ問題は出てくると思われるので当分ニュースをざわつかせる事になるんじゃないかな。