谷口雅春「生命の実相9」に、人間の霊魂の高さをためになすべきことを次のように書いてあります。
「ともかくわれらの地上において霊魂の進化の程度を測定する標準はあるのであろうか。この世に出生した霊魂の高さを示す兆候というものはあるのであろうか」と自分は尋ねた。
バッテリーはこたえる。
「直覚的認識――霊魂の認識のほかに、外より見る徴証(しるし)もたくさんある。そのうちの一、二をここにいってみよう。
第一、雅量である。しかしここにいうところの雅量は人間霊魂の深き認識より出発したる他に対する赦しである。それは聡明なる雅量であって寛大と峻厳との必要を知るところの雅量である。寛大なる峻厳こそ向上せる霊魂の特徴として記憶すべき一つである。
第二、卑しき者、世に出でざる者、弱き者に対する愛――社会的成功、名誉、地位等に対する無関心によってともなわる愛である。
第三、哲学的思考の傾向、霊界の神秘を知らんとする熱望、その神秘に貫き入ろうとする努力――これらは霊魂の進化そのものである」。
以上の三つの点を、いつも考えていれば、私たちは自分の霊魂を向上させるために、大いに役立つことになります。
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