mixiユーザー(id:206487)

2018年12月06日10:23

993 view

『夜明け前 呉修三と無名の精神障害者の100年』12月8日公開

『夜明け前 呉修三と無名の精神障害者の100年』12月8日公開
日本での精神医療の歴史はほとんど知られていない。
少年マンガや昔見た映画の一端で座敷牢や非人道的な扱いなどが
描かれてなんとなくは知って居る程度だ。
この映画は日本における精神医療の礎を築いた東京帝国大学
医科大学教授精神科教授・呉秀三の足跡をたどるドキュメンタリー。
1918年(大正7年)、東京大学医学部精神科の呉教授は、
弟子たちを動員して全国の精神障害者の現状を調査。
出来上がった報告書「精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察」に
書かけれていたのは信じられないものだった。
当時、多くの精神障害者は、
自宅療法として部屋や押し入れなどを改造して作った座敷牢に
幽閉されており到底人間としての扱いではなかった。
精神病に対する誤解や偏見、差別に起因するものだったが、
外国で精神医学の最先端を学んだ呉教授はこの状況を憂い、
治療と処遇の改善を訴え多方面に働きかけた。
自分が勤める大学病院でも、監禁や手かせ足枷を廃止して
共同作業療法を推進。ところがこれに横やりを入れたのは、
なんと国の方針だったのだ。
100年たった現代でも、精神障害患者の監禁致死事件などが起こっているが
問題の本質はどこにあるのか?
呉秀三の研究者や座敷牢問題の調査を進める
大学教授らのインタビューなども交え、近代日本が歩んだ精神科医療と
精神障害者の歴史をひも解いていく。
製作は精神障害者の医療や福祉改善に取り組む
「日本精神衛生会」と、障害者福祉を支える「きょうされん」
(旧:共同作業所全国連絡会)。
監督は「鳥の道を越えて」で2014年度文化庁映画賞文化記録映画優秀賞に輝いた今井友樹。
ナレーションは女優の竹下景子が担当。
人間の尊厳とはなにか。人としての生き方を考え直すことが出来る作品。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年12月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031