無言歌は続く

　今夜から雨が降ると云ふので色々と作業　赤いかぼちゃを植えて枝豆にトウモロコシを定植　その他諸々　朝の八時から十一時まで　結構疲れた　母は絹さやを収穫後処分　作物は七割をもって良しとする　次があるので思い切り引っこ抜く　おかげでイチゴが抜きやすい
　赤ネギを違う場所に移動して植え直してだいたい午前中の仕事が終了

　今宵の音楽は10インチのレコード　一回り小さい普通の33回転盤
　ベートーヴェン：交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》
　フェレンツ・フリッチャイ&ベルリン・ フィル　白血病により若くして円熟期を待たずに亡くなってしまったフリッチャイの残した大きな遺産　48歳で夭折したフリッチャイ　が　この収録時は43歳　レコードは本来二枚組のようだが一枚しか入っていなかった　54円じゃ仕方なし　三、四楽章を聴く

　今宵二枚目は　ジョルジュ・プレートル(指揮) / ドビュッシー：アッシャー家の崩壊
　他に　キャプレ　公共的エチュード「赤死病の仮面」
　シュミット　「幽霊宮」のためのエチュード　
　演奏はモンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団　超珍しいレコードと思われる

　昼に一人前残っていたビーフンを冷凍してあったほうれん草とベーコンで炒めて紅茶を作っていただく　パンを少々　こんなのでも腹一杯だ　約一時間お昼寝　雨が降ると云ふ予想なのでジャガイモに追肥して土寄せ　里芋にも追肥　松の新芽を掻き取ってほぼ終了　のんびりと「大江戸捜査網」を見る　ここでは悪人は全て切られるが　朝と夜に見る「水戸黄門」は　黄門様の懲らしめてやりなさい　と云ふお言葉　殴る蹴る　峰打ち　滅多に人が死ぬことはない　かたや10人から20人を全て皆殺しだ　隠密同心恐るべし

　さて八十八夜か　茶摘みの頃だ　我が家にもお茶の木があり　新芽が見える　一度それを摘んで自分で茶を作ったが　あんまりうまくなかったのでそれ以来茶を摘むことがないけれど　今年は再挑戦して見るかな　お茶まで自分で作るのは　やはり大変そうだ　ところで　今日はレオナルド・ダ・ヴィンチの亡くなった日である　やはり「最後の晩餐」が記憶に残る　この部屋か隣の部屋にあると思うがにわかには見出せず　英語だが彼の言葉があるので書いておこう

　As a well-spend day brings happy sleep, so life well used brings happy death.

Leonard da Vinci

　さて　わが愛読書に一つに堀　辰雄著　かげろうの日記　と云ふのがある　2年に一度くらい読むのでボロボロな文庫本だ　今日は本来の「蜻蛉日記」を書いた右大将道綱の
母が死んだ日でもある　絶世の美女であったらしい　折角なので一首

　嘆きつつ一人ぬる夜の明るまは如何に久しきものとかは知る