ベルギーにしろスウェーデンにしろ、ヨーロッパの中立国と言うのは、
案外戦争に巻き込まれるパターンが多いです。
大丈夫なのはスイス位でしょうか。
これはスイスの地理的要因とヨーロッパの兵力供給源だったためです。
CNNによると、ロシアの脅威の高まりを受けて軍備を増強しているスウェーデンが、
戦争に巻き込まれる事態を想定した備えを呼びかけるパンフレットを、
この春にも470万世帯に配布するそうです。
パンフレットは市民に対し、
「平和時における危機や惨事だけでなく、社会とスウェーデンに対する別の種類の攻撃」
にも備えるよう促す内容。
「世界がひっくり返った」事態を想定し、
自宅に十分な量の食料や水や毛布などを用意しておくよう
国民に助言するとともに、
自治体に対してはかつての冷戦時代の防空壕の準備を求めている。
有事対応当局者はパンフレット作成の背景として、バルト地域の治安情勢を挙げました。
スウェーデンは全土の軍備強化に伴い、徴兵制を復活、
バルト海側の要衝ゴットランド島に部隊を配備。
徴兵制は2010年に廃止されたが、2018年から復活させると発表。
2015年から5年間で7億2千万ドルの増額を決定しているそうです。
さすが武装中立国。大陸国家の戦争をよく知っている国ならではの処置だと思います。
過去、条約や協定と言うものが、戦争準備のための時間稼ぎや
奇襲の方便だった歴史が繰り返されてきた伝統は伊達ではありません。
お人よしの日本人には想像もつきませんが、こう言った条約の破棄は、
ヨーロッパでは戦争前提なので相当の覚悟が要る訳です。
そう考えると、気軽に合意や条約を破る隣国には、
戦時の体制を持って備えるべきかもしれません。
覚悟を見せなければ目も覚めない程、常識外れに頭の悪い国のようですから。
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