義父の三回忌でした

命日は来月の7日なんだけど、大和盆地の底の部分を占める奈良市内の7月はうだるような暑さ、少しでもマシなうちにということで。年忌法要というものは、三回忌以降は数え年によるカウント。なので一周忌だった昨年に続き、ことしもごくごく内輪の親族だけ集合。場所は目の前に平城京跡が広がり、朱雀門がすぐ近くに見える「正行寺会館」にて。

ここがまた実にモダンな建物、とても仏教関係のそれとは思えず、オフィスビルか何かのあとに居抜きで入ったのではと思わせる造り。でもまあ“永代供養”を謳うのであれば、これぐらいしっかりとした建物のほうがいいのかなとも思ったり。1階が本堂（120名入る大きなスペースながら我々わずか10名足らずでの法要）、そして3・4階が義父の眠る納骨堂となっている。

今回の法事にやってきたのはけっこうベテランの僧侶（と言っても私と同じくらいのトシか）。さすがの年輪というべきか、抑揚をかなり効かせた読経のさい、長く引き伸ばして詠うところは見事にヴィブラートがかかり、さらに「ギョウ（行？業？仰？）」という発声のときにだけ、妙にタメをつくるのが面白かった（面白がってはいけないのだけれど）。

そしてそのあと親族そろってのお食事。場所は昨年と同じ新大宮駅近くの「かごの屋」にて。季節的なものか鱧（はも）がらみの一品が非常に美味。実はきょう6月29日はウチの父親88回目の誕生日。そう、「父の日」のあとしばらくして実父の誕生日そしてさらに義父の命日（ふたりは同い年）と、これほど親孝行にふさわしいならびはない、実によくできたもんだと思った次第です。