月刊誌『映画秘宝』で2016年のベスト&トホホ映画ランキング特集をしていたので、それを元に昨年、観た映画について書きます。
まず『秘宝』で1位の『シン・ゴジラ』。
長い歴史を持ち、多くの国で愛されている怪獣王ゴジラを、監督の趣味の道具にしてしまったような映画でした。
何かで脚本賞をとっていたけど、脚本もペラペラでしょ。
「実はゴジラは日米共同で開発した生物兵器でした」って話だったら、いろいろ辻褄が合うと思うのですが
。
最初、小さな怪獣が川を遡上して、周囲がパニックになるあたりまでは緊張感があって良かったと思います。
『秘宝』2位は『この世界の片隅に』。
これは前回の日記で書いた通り、映画にメリハリがなく疲れました。
マンガをアニメ映画にするにあたっての工夫が、もっとあるべきだったんじゃないかな。
『秘宝』3位はアメコミ原作の『デッドプール』。
主人公が何かっていうとスクリーンから観客に向けて、喋りかけてくるんだけどつまらなかったなあ。
けっこうお客さん入ってたんだけど、誰もクスリとも笑わなかったよ
。
昨年観た映画で、自分が一番、面白かったと思ったのはCGアニメ『ズートピア』。
あらゆる種類の動物たちが暮らすズートピア。
ウサギの新米女性警官とキツネの詐欺師が、動物の種に係わる事件に巻き込まれる。
笑いながら進む政治ミステリ。
絶対ありえない設定なのに妙に現実的!
話は2転、3転しながら次々と伏線が回収されて、見事としか言うしかない。
パズルで全てのピースがピタッとはまったような気持ちよさ
!
脚本の勝利!
次いで面白かったのは『キャプテンアメリカ・シビルウォー』。
ヒーロー入り乱れての空港乱闘シーンの楽しいこと、楽しいこと
!
これが『秘宝』じゃ6位かよ?
そういや『ズートピア』なんてベスト10圏外だった
!
酷いなー、と思った映画は『クリーピー偽りの隣人』という日本映画。
現実に起きた事件を元にした話らしいので観に行ったら、登場人物、飼い犬まで含めて全員、驚くほどマヌケという凄い映画
!
「何故?どうして?」と思う箇所が何ら説明なく、テレビで見てたらツッコミ入れまくりだったでしょう。
『映画秘宝』だと、この映画が5位!
『シビルウォー』より上だってんだから驚き
!
『秘宝』のトホホ・・・一番ガッカリした映画は『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』だそうです。
期待が大きかったから気持ちはわかるけど、そんな酷い映画かな?
バットマンとスーパーマンが対峙した時は興奮したし、ワンダーウーマン登場のシーンは昨年の自分のベストシーンです
。
こんな感じに、とにかく自分の映画の評価と、『映画秘宝』の評価はかけ離れまくり。
まるでタイトルは同じでも中身の違う映画を観ているみたい。
これまで、この雑誌のライターの方々とは価値観が近いと思ってたんだけどな。
ちなみに自分の昨年観た映画のベスト男優は、イギリスのコメディ映画『ミラクル・ニール!』で喋られるようになったイヌの声を演じたロビン・ウィリアムス。
英語で喋ってたはずなのに、何故か脳内で日本語で再生されてしまう。
ベスト女優は・・ワンダーウーマン役のガル・ガドットでも、スパイダーマンの叔母さん役のマリサ・トメイでもいいんだけど・・あえて『この世界の片隅に』で晴美の声を演じた子(たぶん)に。
ありゃ両方、声の人になっちゃったな
。
『ヴィクトリア』で140分ノンストップでカメラの前で演技した女の子も凄かったな(女優さんの名前、調べてなくてスミマセン)!
なんか日本映画の興行収入が高く、世間が騒いでますが自分は酷い状況だと思ってます。
日本映画だけじゃなく、批評家も観客もおかしい?
それともオレがおかしいのかな
?
あ、ブームになった『君の名は』は観てません。
だって50代のオッサンが観に行くような映画じゃないでしょ
。
ログインしてコメントを確認・投稿する