2010年のアメリカ・カナダ合作映画「アンチヴァイラル」をDVDで観た。
てっきりデイヴィッド・クローネンバーグ監督作品かと思いレンタル屋で借りたのだが、実はその息子であるブランドン・クローネンバーグの長編初監督作品だった。
近未来、あこがれの人が病にかかった時のウイルスを売買する会社が存在し、それを喜んで買うような世界の話。
そのウイルスを売買する会社の有能な社員がいろいろと仕出かして・・・
これはたとえば有名芸能人にあこがれて同じ服を着たり、同じ仕草をしてみたりという真似の究極形。
あこがれの発展最終形態は狂気の世界というわけだ。
流石はデイヴィッド・クローネンバーグ監督の息子さん、しっかりとお父さんの遺伝子をうけついで異様な映画をお作りになった。
白を基調とした無機質な空間と鮮明な赤の血、おう吐、幻覚などなど。
映像的に気持ち悪い、不快にさせる、こういったもの多し。
しかしその美的センスは流石。
こういうのあまり好きではないが、その淡々と物事の運びとか、親の七光りで映画撮ったんではないしっかりとした才能を感じる。
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