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2016年10月03日23:09

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第3614話  理科室座

3年連続日本人がノーベル賞を獲得できました。
これはめでたい、医学生理学賞ですって。
ニュースを見て何となくなんで受賞したかを知りました。
細胞の自食性なんだとか、難しそう、細胞内でいらなくなったり壊れたりした部分をたんぱく質に変えて栄養として取り込む、らしい。
今回はこれのメカニズムを解明したことでの受賞なんだとか。
なかなかおもしろそうですね。
まあ、残念なことにあす以降の報道は研究のことよりも、
どんなおいたちだったとか、学生時代はどんな学生だったとか、
好きな食べ物の話だとか、地元の住民が意味もわからず騒ぐさまをただだらだらと垂れ流すだけだと思うので、うんざりすると思います。
難しくっても研究の話をするべきだと思うんだけどね。

どうも、ともんじょです。

よくインタビューなんかで耳にする質問。
「もし無人島に一つだけ持っていくとしたら何を持っていきますか?」
ある俳優さんは「そんなことはまずあり得ないことだし、バカバカしい質問だから答えない」って答えていました。
なるほどなって感心しました。
質問した側はいったい何を期待してそういう質問を振ったのかの意図も謎だし、
それを聞いたところでよくわかんない相槌しか聞こえてこないでしょうよ。
ただ、今ボクがこのバカバカしく何の意味もない質問を受けたら、迷わずこう答えます。

Q:もし無人島に一つだけ持っていくとしたら何を持っていきますか?

A:小説の「神秘の島」を持っていきます!

この本を持って無人島に挑むべきです。
130年以上前に刊行された小説で、作者は「ジュール・ヴェルヌ」です。
もう何年も前からこの作家ブームが続いています。
この前も「海底二万里」を読んだばかりです。
読んだばかりだから違うヴェルヌ作品が読みたいって衝動にかられて、今街の本屋さんで手に入れられる本を何とか見つけて買っちゃいました。
子供向けの文庫なんだけど、完訳版で変な手はくわえられていません。
あらすじはアメリカ南北戦争で捕虜だった5人の男たちが収容所から気球に乗って脱出を図ったのはいいが、嵐に巻き込まれて無人島に流れ着いてしまい、そこで繰り広げられるサバイバルが描かれています。
めちゃくちゃ面白かった、130年前の小説なんですか?ホントに。
数年前にヴェルヌ作品の「80日間世界一周」を読んだ時の感想が「水曜道どうでしょう」見たいって言いましたけど。
神秘の島はさながら「DASH島」ですよ。
生き残る為のサバイバルっていうのは第1部の途中まで、主人公の一人技師のサイラスが出てきてからは生き残りをかけた戦いから、島の開拓に話ががらりと変わっていきます。
何なんだその知識量の行動力はって突っ込みながら読んでいました。
それをゼロから作りだすって何なのさって思いながら読み進めます。
建築学の知識だけじゃなくて物理や化学を駆使して文明的なサバイバルになります。
まさに男5人で島を開拓するDASG島そのもの。
でも、どうしても手に入らなかったり、困った状況になるんです。
ところが、ひょんなことからこれが解決される。
それがずっと謎になってストーリーに付きまとってきます。
バカみたいな技術力での開拓が第1部。
第2部は軌道に乗った島の生活(それでも開拓の手は休めない・・・)だが、まだ島からの脱出はかなっていない、そこで一隻の船を造ることにするんですけど・・・
で、第3部は戦争です。海賊と戦います。そして、謎の真相がわかる。
なんか色んな冒険要素がつまっていて、楽しいんですよ。
サバイバルから開拓になって発展になって戦いになる。
都合の良さには理由があってよかったです。だってあまりにうまくいきすぎで読んでいて怪しく思ってしまうくらいアイディアはうまくいってしまうんだから。
あ、なるほどね、ってなるのでいいんです。
この本一冊あればなんとか無人島でも生きて行けそうに思わせてくれる小説になっております。
かなりおもしろかった。
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