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2015年09月25日15:42

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中朝の“血で固められた友誼”に亀裂 北兵士困窮し越境強盗 国境に高まる「緊張」

 下記は、2015.9.25 付の産経ニュースの記事です。

                    記

 “血で固められた友誼(ゆうぎ)”といわれてきた中朝関係がかつてないほど冷え込んでいる。中国からの支援も中朝貿易も激減したことを受け、最近、困窮した北朝鮮側の兵士が国境を越えて金品を奪う事件が急増。中朝国境に緊張が高まっている。(吉林省延辺朝鮮族自治州、矢板明夫)

 「毎年の中秋節前は書き入れ時だが、今年はさっぱりだ」

 吉林省の延辺朝鮮族自治州図們市。中国と北朝鮮を結ぶ図們大橋(通称・中朝友誼橋)の近くで今月下旬、土産店を経営する朝鮮族女性が嘆いた。毎日の売り上げは昨年の7割に落ちたという。280元(約5300円)を払い橋を渡って北朝鮮を6時間観光するコースはあるが、今申し込むのは、朝鮮戦争を経験した老人とその家族だけだ。

 この女性によると、金正日時代までは、北朝鮮と中国の要人の相互訪問が頻繁で、中国メディアが北朝鮮の特集を組むなど好意的に取り上げることがよくあった。中国人の中に北朝鮮に興味を持つ人が多かったが、そうした“宣伝”がなくなると、国境を訪れる観光客の数も激減した。

 かつて人気だった北朝鮮の切手やたばこなどがさっぱり売れない一方で、中露関係の接近に伴い、ロシア製のトランプや双眼鏡を買う人が増えたという。

 中国税関の統計によると、2015年上期の中朝貿易総額は約154億元(約2900億円)で、昨年と比べて約13・6%減少した。中国の地方政府や国有企業によるさまざまな名目の北朝鮮の支援もほとんどなくなったという。

 北京の朝鮮問題研究者は「金正恩(キム・ジョンウン)政権内の親中派である張成沢(チャン・ソンテク)一派を粛清したことが習近平指導部の逆鱗(げきりん)に触れた」と指摘。北京で3日に行われた抗日戦争勝利70周年の軍事パレードに出席した崔竜海(チェ・リョンヘ)・朝鮮労働党書記が冷遇され、中国共産党要人の誰とも会談できなかったのも、中朝関係の悪化を象徴している。

 中国からの支援がなくなり、困窮した北朝鮮の兵士が国境を渡り、金品を奪うために中国人を襲う事件が急増。昨年12月と今年4月には中朝国境近くの中国人宅が2度襲われ、計7人の中国人が殺害された。

 こうした事件は韓国紙の報道で表面化したが、ほんの一部にすぎないと証言する関係者もいる。延吉市内のタクシー運転手は「これまで北朝鮮に同情していたが、イメージが急速に悪化した」と肩をすくめた。

 http://www.sankei.com/world/news/150925/wor1509250026-n1.html
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