スゴい人たち３　出会いにも意味がある

前山亜杜武「スゴい人の法則」（フォレスト出版）によります。

スゴい人の基準は、各分野で世界一や日本一、日本最大といった輝かしい成果を残している人をはじめ、人知れず社会に大きな影響を与えている人など、誰もが知る著名人から知る人ぞ知る存在の人まで、功績や実績、生きざま、人格など、話を聞けば誰もが「スゴイ！」と思える方々です。


出会いにも意味がある

人との出会いにもすべてに意味があり、必要だからこそ与えられています。

そして、ここでも試されます。出会った相手はすごく嫌なタイプかもしれません。しかし、本当はあなたの目指すべき道にとって、とても重要な人物かもしれません。

それは意味がない縁は与えられないからです。どんな人であっても、縁を大切にすることです。全然関係のないと思った出会いが、実は自分の幸せや、成功につながっていったという話は、スゴイ人の話を聞いていてよく出てきます。



新宿の母として昭和33年から新宿の路上で、さまざまな人の悩みや不安を受け止め、少しでも相談者が前に進めるように助言を続けてきた栗原すみ子さんも、人との出会いに導かれて、自分の人生が始まったひとりです。

子供を授かったのに夫と別れなければならなくなった。
これが田舎である茨城から東京に来たきっかけ。女で一つ。
がむしゃらだった。
そんなとき、銀座で占い師が声をかけてくれた。心が救われた････。
これが占いという世界に入ったきっかけであり、師匠が生まれた瞬間でした。
とにかく必死でした。雑務でもなんでも一生懸命、師匠のお手伝いをしながら技術と知識を詰め込みました。
そして、昭和33年4月1日に今の場所である新宿伊勢丹の銀行前に立って占いを始めたのです。

以来50年以上、新宿の母に人生を占ってもらった人は300万人以上にのぼります。それぞれ一人ひとりが気づきを得たり、新しい道を歩みだしたりしたことでしょう。――占い師・新宿の母　栗原すみ子


マーケティングコンサルタントの西川りゅうじんさんも人との縁が大切だと話します。西川さんといえば、ウォークマン、ジュリアナ東京、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、高知県の竜馬博など、流行の仕掛け人としてヒットの数々を生み出した人物。1980年代の大学在学中に、風呂も水洗トイレもない下宿で仕事を始め、大学を卒業するときには、年商１億円を超し、それ以来、第一線で活躍を続けています。

バブル崩壊や失われた20年を乗り越え、約30年にわたって赤字の年もなく、何とか生かしていただいてきたのは、すべて人とご縁のお蔭です。
人生はどんな人とどんなご縁を結ぶかで決まります。
「縁常機妙」＝良い縁がさらに良い縁を尋ねて広がって行くさまは、誠に妙なるものである。
「多逢聖因」＝良い縁で結ばれると良いことに恵まれるのだから、良い人・良い機会・良い書物・良い場所に出合えるように努めねばならない。
それにはあらゆる出合いに感謝する。――マーケティングコンサルタント　西川りゅうじん

人との出会いに素直に感謝し、大切にしてみるとそこから偉大なる導きが始まりますよ。