冬に開業する新幹線、青森ー函館間。近場に中間駅が出来るということで、先週末に駅舎を見に行った。道中は山・山&山。軽自動車ではフラフラになりそうな急勾配を抜けて、少し下った所に駅舎はあった。
道路沿いに民家が点在するだけで、駅舎周辺は見渡すかぎり山・山&山。駅舎の敷地内には、こじんまりとした公園、決して大きいとはいえない地場産品の販売所、手頃な値段で地元食材を楽しめる食堂があった。
以前にローカルニュースで「駅周辺には何も施設は建っていない」というのを聞いて、支出を抑える為に敢えてコンパクトにしたのだと思っていたけれど、実際に現地に見て「単に山奥過ぎて 何も作れなかっただけ」と理解する。冬に開業予定だけれども、冬にここまで辿り着けるのだろうかと一しきり悩む。
まだ新幹線駅としては開業してない割には、見物と思しき客は多かった。特にバイクの人が多かった。バイク乗りであるツレ曰く、新幹線駅としてはアレなロケーションだけれども、ツーリングには手頃な場所らしい。バイク乗りの楽園。
駅駐車場内には、前にカゴの付いたママチャリタイプのレンタルサイクルがあった。軽自動車でもふらつくような勾配、ロードバイクならともかく、ママチャリでどうしろというのだろうかと思った。まぁ私が気が付かなかっただけで、もう少し下ると商店街まで着いていたのかもしれないけれど。
これまで、青森ー八戸間や岩手ー仙台間の「通過駅」とされる駅や、開発失敗と言われている新青森駅周辺を見たことがあるけれど、それらに比べても近場の駅の「モノの無さ」は圧倒的。『全ての通過駅は道をあけろ』と言いたくなるくらい、素通りするしかない駅。
一応、「ウチの地方全体への観光の拠点」という位置づけを目指しているらしいけれど、青森市とウチの地方を結ぶ幹線道路の延伸が続いていて、奥まった所に行こうとしない限りは、青森からの方が余程アクセスが良いくらい。観光拠点としても厳しいかもしれない。
ネガティブなことばかり書いたけれど、ちょっとしたキッカケでブレイクする可能性もあるので、最初から諦めてはいけないよなと。「かつて弥生人に追われて山に逃げた縄文人の隠れ里を駅近くで発見 そこには未だに縄文時代のまま生きている人たちが!」とかなら一発逆転だろうと。
まぁそんなに簡単に縄文人が見つかるのかという話もあるけれど、「時給750円、年齢を問わず、演劇経験のある人優遇」とかでハローワークに求人を出せば、割とあっさり発見されそうだよなと。
ログインしてコメントを確認・投稿する