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2015年06月24日23:34

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猪木とビンス(297)

83年11月18日、後楽園ホールで行われた第4回MSGタッグ・リーグ戦開幕戦はリーグ戦出場選手を出来るだけテレビ生中継に出す為に異例のマッチメークがされました。

これはメインイベントの猪木、ハルク・ホーガン組vsキラー・カーン、タイガー戸口組の公式戦を除いて、第6試合から第9試合までの4試合を全て5分1本勝負のエキシビションマッチにしたのです。

力道山時代の日本プロレスのワールド・リーグ戦の前夜祭的興行(リキ・スポーツパレス等で開催)で似たようなことをやりましたが、大変珍しいことです。

新日本プロレスがこれと同じことをこれより9年7か月前にやっております。

74年4月5日、後楽園ホールでの第1回ワールド・リーグ戦開幕戦のテレビ生中継で1度だけありました。

猪木vsスタン・スタージャック、坂口vsジ・インベーダー(ビル・ドロモ)、マサ齋藤vsウォルター・ジョンソン等8試合が5分1本勝負で組まれ、

入場セレモニーを入れてうち6試合がテレビ放送されました。

試合は当然、時間切れ引き分けの連続になりましたがただ一つ、柴田勝久(勝頼の父)vsキラー・カール・クラップ戦だけが、クラップのブロンズクローで決着がつきました。

テレビ中継を見ている分には、1回の放送で沢山選手が見られて良かった部分もあるかと思いますが、チケット代は通常の興行と同じですから、その辺はチケット料金を全席2〜3千円にするとかの配慮が必要だったかと思います。

この日(83年11月18日)は、第5試合迄は通常の日本人選手による前座試合が組まれ、第6試合の谷津嘉章、小林邦昭組(リーグ戦にはエントリーせず)vsオットー・ワンツ、ウェイン・ブリッジ組からテレビ中継に入りました。

第7試合坂口、木村健吾組vsボビー・ダンカン、カート・ヘニング組、第8試合長州、アニマル浜口組vsディック・マードック、アドリアン・アドニス組、第9試合藤波、前田日明組vsアンドレ・ザ・ジャイアント、スウェード・ハンセン組の4試合はいずれも5分時間切れ引き分けとなりました。

メインの猪木、ホーガン組vsカーン、戸口組だけが公式戦30分1本勝負で行われています。この組み合わせは前年度第3回大会の優勝決定戦と同一カード。

猪木とホーガンが同じリングに上がるのは6月2日、蔵前国技館でのIWGP優勝決定戦、あの戦慄の猪木舌出し失神KO負け以来のことで、タッグを組むのは5月22日、宮崎・延岡市民体育館で木村健吾を加えた6人タッグマッチで、アンドレ、ビッグ・ジョン・スタッド、カネック組に勝って以来半年ぶりのことでした。

仲間割れを起こすのではないか?と言われた猪木、ホーガン組の心の隙間を突くようなカーンと戸口のラフファイトに猪木が試合途中から激怒。

タッグパートナーであるホーガンを無視したかのように1人でカーン、戸口組に反撃、8分27秒、カーンを場外フェンス越しに投げて反則負けを喫しました。

通常の試合ならまだしも、これは公式戦です。猪木の1人よがりの暴走で黒星スタートとなってしまった大本命の猪木、ホーガン組に不協和音が流れ始めました。
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