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2015年04月27日13:54

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3つ山特性

スペアナ経験は衝撃的で、その後も調整をしているが、がんばってやったのは、ユニット裏の吸音材撤去。
長岡スピーカーのセオリーとして、生気が失われるから吸音材なしが理想というものがある。
しろうとが理論的に理想に突き進むと、たいてい極端なことをしでかす。
で、一時期わがシステムはホーンや共鳴管からボーボーとアナウンサーの声が響いていた。

ある時期から吸音材派になったが、使い方がわからなかった。
見かねた京都人さんが、アコリバのピュアな綿とカーボンウールを分けてくださった。
トータルではかなりの量である。
いまのネッシーMIDの箱にしてから、箱が新品、ユニットが138ESRという高音のきついユニットだったこともあって、すべてを投入していた。シルクのオーガンジーというのも入れた。

130HRという、138ESRとは真逆の特性をもつユニットに換えて現在にいたるが、このユニットは暗くてハイ落ち、長岡派らしからぬ穏やかな音である。
あるとき、共鳴管の吸音材を取って、音の開放感に驚いた。
で、3回ぐらいの機会に吸音材が減っていって、今回ついに、こぶし大の綿とオーガンジーを除くすべてが撤去された。
残っているものも、量が少なくて転落し、回収不能なだけで、ポリシーがあって残しているのではない。

結果的に、もう少しだけアナウンサーの声の響き除去や品位のために、ユニット真上あたりに残せたらとも思うが、この作業はたいへん面倒なのでもういいかなと。

ここまで思い切れたのは、特性を測ると、どうしても中低音にもっさりした山が残るキャラだとよくわかったので、自信を持ってにぎやかな方向にもっていけた。

サブウーファーも、単体で測るとなぜか「ロック」モードより「シンフォニー」モードの方が成績がよく、こちらに変更。サブウーファーは長年すごく損な使い方をしていたようだ。

ツィーターは、特性としては0.48マイクロがフラットに近いが、6.3キロにクロスの山ができることがあるのと、単体で鳴らすとかなり出ていたので0.33に戻した。こっちのほうが安全だし、ムンドルフの高級コンデンサーである。

オーディオ誌をひっぱりだして読んでいたが、長岡先生のスペアナ写真でも、そんなにフラットではなく、特に高域は落ちている。
高域フラットだときついようだ。

柳沢先生の記事を読むと、「3つ山特性」というのが紹介されていた。
音がいいとされるもので、200ヘルツ中心になだらかな谷があり、800ヘルツ中心になだらかな山、3キロから8キロヘルツは最大の谷になっている。うるさいからだろう。70ヘルツ以下あたりと中域がいちばんのピークである。

うちの特性をみると、250から400ヘルツに頑固な山があり、50ヘルツ中心にそれに匹敵できる山があり、16キロヘルツにもピークがあるが、これは現状そこまでではなくなった。4から5キロあたりは少ない。
こんな感じなので、1キロヘルツあたりで早く落ちすぎだとか、中低域で盛り上がるのが早すぎだとか、問題はあるが、傾向としては近いと言えなくもない。

かつては、800ヘルツに深刻な谷、3から4キロヘルツに深刻な山があるユニットを使っていたので、いまずいぶん楽なのがよくわかる。

今度市販スピーカーに換えることがあれば、スペアナ・グライコ込みでないと落ち着かなくなりそうなので、敷居が上がってしまったのが新たな悩みだ。
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