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2024年05月05日16:23

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少子化は人類の進歩のデッドエンドかも

■子どもの数43年連続減少…1401万人で過去最少更新
(TBS NEWS DIG - 05月04日 18:38)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7850063

 少子化は日本だけの問題じゃなく先進国と呼ばれる国は大半が出生率が下がってる。
男尊女卑で子沢山と思われがちなイスラム系の国でもアラブ首長国連邦なんかは日本とそう変わりない出生率だし、カタールやクウェートなんかもせいぜい2前後位だ。
 逆に出生率の高い国はニジェールとかコンゴとか、最貧国と呼ばれる国々で、言っては何だが社会的インフラがまともに機能してるのか?っていうような国々だ。
 多産多死から少産少死へ、というのが文明や社会の進歩であるとは小学校の社会科でも習ったけど、日本でも明治大正の頃は産んだ子供の半分も成人できれば儲けもの程度に考えられていたという、実際、中年以降の世代だと両親や祖父母には幼い頃に亡くなった兄弟姉妹がいない人の方が珍しいだろう。

 だからある程度の少子化、出生率が2〜2.5位で維持できる少子化はむしろ望ましいし、高度成長期はそれでとりあえず社会は機能していた。
 ただ、社会が成長成熟し、それまでの欠点問題点が補われるようになると、人は子供を作らなくなる。
 日本の少子化は日本独自の問題はあるし、それは少子化云々に限らず改善すべきだが、実は何やっても無駄なんじゃないかなと個人的に思ってるんだよね。

 というか、そもそも「男女が家庭を持って子供を育てる」という制度自体が、もうデッドエンドに来てるんじゃないだろうか?

 「家族」というのは機能的な面と情緒的な面がある。機能は書いたように女性が妊娠出産を請け負い、それを多くは男性が構成員の食い扶持を得、女性は子供の養育に当たり、やがて子供が成長したらまた次の代の子どもを作ると同時に機能を成せなくなった親の生活を見る、みたいな。単純に言えば、社会の構成員の再生産拠点に過ぎない場だ。
ところが、それを機能として高度化することなく、なんとなく「愛情」とか「家族の暖かさ」とか「子を持つ喜び」とか漠然としたほんわりしたもので誤魔化してきた。その限界が来てるような気がする。
 あと、人間の行動原理は「欲望」なのだ。欲望というと良いイメージに使われないが、飢えないとか病に苦しまないとか暑さ寒さをしのぎたいとかいうのだって欲望だし、単純に「生きたい、より快適に生きたい」という欲望が文明を進歩させてきたんだから。

 で「子供を持つ」というのは欲望なのか?イエスともいえるしノーともいえる。
 というのは文明が進めば欲望も多様化する、子供を持つよりもっと楽しい欲望が沢山あるし、人間がかしこくなればメリットデメリットを計算してよりデメリットが少なくメリットが多い方を選ぶのは当然の事で、それを誰も責められない。

 いや、でも自分の事だけ考えちゃだめでしょ、もっと他人や社会の事を考えなきゃっていうかもしれない、それは当然だ。ただ、自分の所属する集団を快適なものにするというのも、突き付ければ欲望なんである。

 いろいろ書いたけど、最早人類にとって、少なくともある程度文明が成熟した先進国の民にとっては「家庭を持って子供を作って育てる」という制度は限界に来てるんじゃないかという気がする。

 じゃあ、どうするのか?
 解らない。
 私個人は人類はもう限界に来ているのだから滅びの道をあるんでも良いと思うし、それも定めであろう、少なくとも日本という国が滅びても、長い歴史の中ではさまざまな国が栄えては滅ぶを繰り返しているからそのひとつにすぎないと思ってる。
 ただ、人間の知能進歩には反面まだまだ可能性があるなら、もしかしたら100年後の未来には今と全く違う方法で社会が運営されているかもしれない。
 少々SFチックだが、人口受精人工子宮によってその時必要最適な出生数が決められ、それだけの数の赤ん坊が生まれ、年齢や子供の個性によって有資格の養育者が養育に当たり、それこそ文字通りの「子供は社会で育てる」制度が確立されるかもしれない。
 その頃には人々の意識も今とは全く違うものになってるだろうな。

 

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